ずいぶん昔ですけど
日本語学校の講師をしていた時期があったわけです
主に内モンゴルのモンゴル人を受け入れる学校でした
その学校に
東京外国語大学のモンゴル語学科を卒業した先生がいましてね
ウランバートルに留学した経験もあり
モンゴル語はバリバリでした
生徒のモンゴル人は驚きましたね
「あんなきれいなモンゴル語を話す日本人は初めて」
てな具合に
モンゴル国の標準語はウランバートル方言で
内モンゴルのモンゴル語とはちょいだけと違うのですけど
内モンゴル出身のモンゴル人にとっても
ウランバートル地方のモンゴル語は
とても美しく聞こえるそうです
でもって
その先生なんですけど
和歌山のご出身で
母語はバリバリの和歌弁
生徒を教える時には
東京の言葉を使うんですけど
どうしてもイントネーションなんかが違う
すると
最初はモンゴル語標準語のレベルに驚いていた生徒が
「あの先生の日本語って、ちょっとおかしくね?」
なんて言い出すわけです
そういうことを言い出した生徒は
「ハイ あなたは明日から中級クラス」
ということになっておりました