日本や中国では住所を書く際に
大きい地名から初めて
次第に小さい地名に絞っていく
逆に欧米では
小さい地名から初めて
大きい地名に向けて書いていく
習慣が違うと言えばそれまでだけど
日本や中国の「東アジア式」の方が合理的なのではないか?
例えば中国の中央音楽学院に手紙を出す場合
日本で投函するならば
そのまま漢字を並べればよい
中国では「簡体字」という略字体を使うのだけど
日本式の漢字でも問題なく届きます
ということで
宛先には
「中華人民共和国北京市西城区鮑家街43」
てな具合に住所を書きます
世界には漢字を使えない人が多いわけで
そんな場合には英語で書けばよい
“ No. 43 Baojia Street, Xicheng District, Beijing, People's Republic of China ”
てな具合になります
さてさて
この手紙を郵送する際の仕分け作業を考えます
英語の場合
“ No. 43 Baojia Street ”
と冒頭部分を読んでも
全く仕分けられない
要するに一番最後の
“ People's Republic of China ”まで読んでやっと
仕分けの作業を始められる
もう一度「東アジア式」の書き方を見ましょう
「中華人民共和国北京市西城区鮑家街43」
まず
「中華人民共和国」行きの郵便物と分かる
次に「北京市行き」と分かる
ここまで分かれば発送作業もできるかな
でもって北京市の郵便局に到着したら
「西城区鮑家街43」行きの郵便物に仕分ければよい
こっちの書き方の方が
よほど合理的ではないかなあ