中国の劇場の座席番号は実に合理的 | 如月隼人のブログ

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中国で暮らしてみて実に感心したことの一つ
劇場とかコンサートホールの座席番号です
添付の写真をご覧いただきたい

クラシック音楽は基本的に電気楽器を使わないので
特にそうですし
電気楽器を使う種類の音楽だって
演奏会場の座席は右にも左にも偏っていない
つまり中央がよいわけです
聞こえる音のバランスがよい

ということで
座席番号から自分の席が「よい席か悪い席か」を知りたい
自由に着席できる場合だと
よい席を選んで座りたい
映画なんかだとそういう場合が多いかな

ところがよい席か悪い席かを判断するのが難しい
日本だと座席の一覧図を見なきゃ
まず無理

ところが中国の劇場だと実に簡単に分かるわけです
まず中央の席の番号は「1」に決まっている
でもって
例えば添付の写真だと
「1」の左隣が「2」で
「1」の右隣りが「3」
そこから先は
左側に偶数番号が
右側に機数番号が並びます

つまり数字が小さいほうが中央に近い
実に分かりやすいわけです

ちなみに「1」が中央だったとして
偶数と奇数を左右のどちらに振り分けるかは
決まっていません

日本だと
一番左を1にして右に向かって数を増やしていきますからね
「E列10」なんて座席番号だけじゃ
どんな席かさっぱりわからない

中国だと「M4」なんて席番号だったら
少し後ろの方の席だけど
まずまず真ん中に近いから音のバランスはよいだろう
てなことが一目瞭然
賢いなあ

でも
そもそもはだれの知恵だったんだろうなあ
可能性としては
【1】京劇など伝統劇の劇場がすでにそういう方式だった
【2】中華人民共和国が成立してからの早い時期に、ソ連から伝わって来た

が考えられるかなあ
中国語のページを調べたけど
分からんのですよ
彼らにとっては当たり前すぎるからかな

香港ではどうなんだろう
香港でも大陸と同じ方式ならば
中国生まれの
昔からの知恵なのでしょうね

香港はそういうやり方でない
だったら中国大陸にソ連から伝えられた可能性が高い