ということで中国音楽を聴いている | 如月隼人のブログ

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潮州筝曲のCD
出版したのは香港のHUGOという会社

潮州というのは
福建省アモイ市に隣接している

ここに伝わる音楽は広東音楽に属するのだけど
広東音楽の中でも独自の特色がある

広東音楽っていうのには
おもしろい歴史がある

発生時期については
何に注目するかで意見が違ってくるのだけど
アヘン戦争で清朝が香港を分捕られたり
対外貿易港として開放されたりして
西洋文化の影響が強くなり
広東音楽にも洋楽器が多く取り入れられた
例えばバンジョーとかドラムスとか

今もそういう演奏が残ってはいるけど
時代が下るとむしろ
洋楽器なんかを使わず
民族的な音楽を目指す方向性が強まった

このCDに収録されているのも
そういう演奏

とても古風に聞こえるけど
古い音楽をそのまま演奏しているんじゃなくて
新たに創意工夫された「古風な演出」

ただそれがわざとらしくなくて
ピタリと決まっている

中国の筝には
いろいろな流派があるのだけど
いずれも地方別による流派の違い

中国北部の筝の流派は
わりとさっぱりとした音楽なのだけど

南の流派は
よく言えば
音楽が嫋々と続く
悪く言えば
ぐにゃぐにゃしている音楽が
どこで果てるとも知れず続く

面白さという点で言えば
南部の流派の方が面白い

(と、私は思う)