中国語を扱う上での大切な注意点の一つ | 如月隼人のブログ

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【中国語を扱う上での大切な注意点の一つ】

中国語を扱う上でとても大切なことの一つが
「この単語は見たことあるか、ないか」
を見抜く力

ということで、私の「ヒヤっとした経験」は以下の通り
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中国が西側諸国
特に米国の現状を批判する際に
「民粹主義」と言う言葉を使う
読み方は
<mín cuì zhǔ yì (ミンツゥイ・ヂューイー)>

特にトランプ政権が発足してから
米国を批判する際に
この言葉が多用されるようになった
「粹」は「純粋な」という意味で
字義としては「粋」と同系統

だから
「民粹主義」の言葉を初めて見た際には
「排他的な民族主義」のことかと思った

調べてみたら
そうじゃなかった
いわゆる「ポピュリズム」の中国語
まあ「ポピュリズム」とは
まず人々を「エリート」と「大衆」
つまり特権保持者と「民」に分けてしまってから
自分は「民」のためだけに国を動かす
との主義だそうだ
だから「民」が拍手喝采するならば
“なんでもあり”
という手法に傾くそうだ

「民粹」を「民を喜ばせることだけを純粋に考える」
と理解すれば
「民粹主義」を「ポピュリズム」の訳語に当てたことも
理解できる

ふと気づいた
「粹」の文字を使う
政治上でもう一つ重要な単語があった
「纳粹党」
読み方は
<Nàcuì dǎng(ナーツィダン)>
こちらは
あのナチス・ドイツのナチス
こちらの単語はだいぶ前から知っていたから
「民粹主義」を見た時に
「排他的民族主義」を連想してしまったのかもしれない
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中国語の単語は漢字で構成されているから
見たことのない単語でも
見たことあるような気分になり
意味の確認を怠ってしまうことがある
その結果
とんでもない勘違いをしていることもある

「この単語は見たことないぞ」と思ったら
というか
「この単語の意味は間違いなく知っている」
との確信が持てなければ
意味を確認せねばならない

さらに言えば
単語を構成する各文字について
字義を確実に理解している
という確信が持てなければ
字義を確認せねばならない