台湾・蔡英文新総統の就任演説全文(第1回) | 如月隼人のブログ
2016-05-20 21:45:25

台湾・蔡英文新総統の就任演説全文(第1回)

テーマ:政治・経済

 台湾・台北市内にある総統府前で20日、総統職に同日就任した蔡英文氏が演説を行った。日本語訳全文は以下の通り(第1回掲載)。蔡新総統は、台湾は全面的に改革せねばならず、それには国民全体が取り組む必要があると主張。特に、若者の境遇を改善するシステムづくりが必要と強調した。

 

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  友好国の元首と貴賓の皆さま、各国駐台施設の代表、ここにいらっしゃる友人、国のすべての同胞のみなさん、今日は。

 

  私と陳建仁は今しがた、総統府内で正式に、中華民国第14台総統と副総統に就く宣誓をいたしました。私たちは、私たちをはぐくんでくれたこの土地に感謝せねばなりません。私たちを新任してくれた人々に感謝せねばなりません。

 

 そして、最も大切なことは、この国の民主的メカニズムが、平和な選挙の過程を通じて、3回目の政権交代を実現させてくれたこと、並びに、さまざまな不確定要素はありましたが、4カ月にわたる政権交代期を順調に乗り越え、政権の平和的委譲を実現させてくれたことに、感謝せねばなりません。

 

  台湾はまたしても、行動を通じて世界に訴えたのです。民主的な人、自由な人として、私たちは固い信念があり、民主自由の生活方式を守ったのです。この旅の道筋において、私たちは1人ひとりが参加したのです。親愛なる台湾の人々よ。私たちは成し遂げたのです。

 

 申し上げたいことがあります。1月16日の選挙結果についてです。私には、結果についてたった1つの解釈しかありませんでした。人々が新たな総統と政権を選んだ際に、期待したのはたった4文字なのです。「解決困難(困難を解決する)」です。

 

 まさに今、台湾は大変な困難な状況です。政権担当者は(困難の解決に)、ひるむことなく引き受けねばならないのです。この1点を、私は決して忘れません。

 

  皆様にお伝えせねばならないことがあります。目の前のさまざまな難関に対して、私たちは誠実に向き合わねばなりません。私たちが一緒に引き受けねばならないことです。ですから、この演説は皆様をへの招待です。私は、国民同胞全体が一緒なって、この国の未来を作っていこうと、皆様を招待いたします。

 

  国家というものが、指導者によって偉大になることはありません。国民全体が共に奮闘してこそ、その国家を偉大にできるのです。総統は支持者を団結させるだけでなく、国全体を団結させるべきなのです。団結は変革のためです。これが、私が国家に対して深く期待していることです。

 

 ここにおいて、私は真剣に訴えます。この国にチャンスをください。過去の偏見は捨てましょう。過去の対立を捨てましょう。私たちは一緒になって、新たな時代のために私たちの使命をつぎ込みましょう。

 

  私たちが共に奮闘する過程において、総統として私は、全国民に宣言します。今後私と新政権は、国家の改革を指導するにあたって、表明した決心を絶対に萎縮させることはありません。

 

  未来への道は歩きやすい道ではありません。台湾は、すべてのチャレンジに対して真っ向から立ち向かう新政権を必要としています。私の責任は新政府を指導することです。

 

  私たちの年金制度は、改革せねば破綻してしまいます。私たちの硬直した教育制度は、すでに社会の脈動からは逸脱しつつあります。

 

 私たちのエネルギー資源は、極めて限られています。私たちの経済は、ダイナミックなエネルギーに欠けています。古い請負モデルは、すでにボトルネックに直面しています。国全体が、新たな経済発展のモデルを必要としているのです。

 

  私たちの人口は、急速に高齢化しており、高齢者の世話をするシステムは今なお、不健全です。私たちの出生率は低下しつつあり、託児制度をしっかりしたものにするスケジュールは、まったく立っていません。

 

  私たちの環境汚染問題は、依然として深刻です。私たちの国家財政も楽観できません。私たちの司法は、すでに人々の信用を失っています。私たちの食品安全問題は、すべての家庭を震え上がらせています。私たちの貧富の格差は、ますます深刻になっています。

 

  私たちの社会のセーフティーネットには、多くの穴があります。最も問題なのは、私は特別に強調しますが、私たちの若者は、低賃金の境遇にあります。彼らの人生は、這い上がることができないもので、(若者は)未来に対して、無力感と不透明感でいっぱいになっています。

 

 若者の未来は政府の責任なのです。この若者に優しくない構造を変革できなければ、エリートが多く出現したとしても、若者全体の境遇を改善することはできません。私は自分自身に対して、これから与えられる任期の中で1歩1歩、根本的な構造から、この国の問題を解決していきたいと自負しています。

 

  これは、私が台湾の若者のためにしたいと思っていることです。私とて、すぐさま若者の給料を上げることはできませんが、私は新政権として直ちに行動に移したいと考えています。私たちに、少しだけ時間をください。私たちと一緒に、改革の道を進んでいってください。(続く)

(編集担当:如月隼人)


関連:・台湾・馬英九総統、「自分と鹿が合体した動画」を罰を受けますとしてフェイスブックで公開

参考:・蔡英文520就職演說全文(中国語)

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