【1Q84】(村上春樹)④

「均衡そのものが善なのだ」(第11章)
[男](ネタバレになってしまうので)が言うセリフ
「この世には絶対的な善もなければ、絶対的な悪もない」
「善悪とは静止し固定されたものではなく、
常に場所や立場を入れ替え続けるものだ。
ひとつの善は次の瞬間には悪に転換するかもしれない。
逆もある。
ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』の中で描いたのも
そのような世界の有様だ。
重要なのは、動き回る善と悪とのバランスを維持しておくことだ。
どちらかに傾き過ぎると、現実のモラルを維持することがむずかしくなる。」
"均衡" 要するに「バランス感覚」というものです。
この「バランス感覚」というのはビジネスにおいても重要。
私のいる業界では、サービスを提供しています。
このサービスというのは、完全に行おうとすればするほど
過剰や理想論になります。
顧客の要求を満たすために
理想論や過剰サービスを並べて
価格が合わなくては本末転倒となります。
ここで「バランス感覚」が必要になる
よくダメな営業やSEを"御用聞き"とか言ったりします
顧客の要望を聞くだけ
実現するだけ
よい提案だけれど過剰な価格である...
「適当」という言葉があります
適度に丁度よいこと
いいかげんという意味ではなく
「バランス感覚」も一緒
組織も一緒
人間関係も一緒
「均衡そのものが善なのだ」
つまり、この均衡を保つことが最善の行いであり
大変難しいということでもあります。



