4年前にじいちゃんが

入院して退院して以降、

服薬管理をこちらで行うようになった。


それまでは薬局からもらってきた袋のままで、

自分で袋から出して飲んでいたと思う。

退院してからじいちゃんの様子が

変わってしまったのはこちらの通りだが、







突然の変化に、こちらも頭と対応が

追いついていなかった。

しばし薬も本人任せのところがあった。

言い訳になるけれど、

その頃、上の子が小学校低学年、

下の子が2歳だった為に

こちらはこちらで毎日がいっぱいいっぱい。

退院後のじいちゃんの能力についても

未知数だったので、

もしかしたらなんとかなるのでは?という

願望もあったと思う。


ところが少しして、

薬が減っていないことに気がついた。

飲んでね、と伝えても

「あとで飲むから大丈夫」

と言われてそのままになってしまったり。

今ならそんな言葉は信じずに

何度も飲んだかどうかの確認を

するのだろうけど……

まだそういうことに慣れていなかった。



変わってしまったじいちゃんの実態に

こちらが慣れていくうち、

このままではほとんど飲み忘れてしまうし、

飲め飲めと促してしまって

ダブって飲ませてしまうことも考えられた。


当時はステロイドを服用していた。

急に止めてはいけないものらしく、

長きに渡り少しずつ容量を減らしていく

ということをしていた最中だった。

それ故、服薬管理は重要だった。


すぐに薬を入れるグッズを探した。

ネットや実店舗でカレンダー型や

1日ごとに仕切られたプラスチックのケース等

色々なタイプを見て回ったが、

結局、一番その時の飲み方

(1日2回、朝と夜)に適していたものは

100均のものだった。


それはプラスチックの箱形のケースで、

朝、昼、夜、就寝前?

だったかな?

たしか1日が4回分くらいに分かれていた。

そのうちの朝と夜のところに

何種類かの錠剤を入れて使っていた。



しばらくこのやり方でやっていたが、

あまりうまくは行かなかった。

時々じいちゃんちに行くと、

ケースに入ったままの大量の薬を

目にすることになった。

問題なのは、本人が薬が残っていても

なんとも思っていないことだった。


色々がんばって整えたつもりが

そのシステムがうまく行っていないことと、

こっちの必死さとは対照的に

じいちゃんの他人事みたいな態度に

イライラした。


それともうひとつ、このスタイルだと

1週間ごとに薬を入れなければならない

という問題があった。

不定期にしかじいちゃんちに行けない為、

不都合が生じていた。


やり方を変えないと…

そう思いながらも他に良いアイデアもなく、

イライラしながらしばらくは

このやり方が続いた。




続きます。