繰り返しが止まらない事件がもうひとつ。
これは
お風呂4時間事件
どん兵衛事件
ATM事件
に比べれば一番軽症だった。
既にタイトルがもうすべてを物語っているが…
じいちゃんちを訪ねたときのこと。
じいちゃんは食器洗いをしていた。
私が到着する前から洗っていたのか
到着してから洗い始めたのか定かではない。
水をジャージャー流す音が
やけに長く続いている。
気になってキッチンを見に行った。
洗っているものは大した数ではなかった。
平らなお皿2~3枚とコーヒーカップ、
それとコーヒーメーカーのパーツくらいだ。
ひとつずつスポンジでゴシゴシ…
すすぐ…
あれ?またゴシゴシ…
ん?さっき洗ってたよな、それ。
同じ食器を
ゴシゴシ…すすぐ…ゴシゴシ…すすぐ…
ゴシゴシ…すすぐ…ゴシゴシ…すすぐ…
終わらないやつ!!
数少ない食器を永遠に洗っている。
もちろんとっくにピカピカだ。
とっさに「すすぎは私やるねー」と
じいちゃんの隣で食器をすすいで
どんどん水切りかごへと入れていった。
この方法が功を奏し、
流れるようにその時の繰り返し行動は終わった。
あぁ今回はスッと終わってよかったと
思うと同時に、
私がいない時はどうしてるんだろう…と
不安になった。
こんなに日常のちょっとしたことで
無限ループに陥るなんて。
いったいどれだけのことを繰り返し、
ひとりでいるときに
どうやって抜け出すんだろうと。