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「キャメラを持った男たち」上映のお知らせ

記録映画保存センターの新作映画「キャメラを持った男たちー関東大震災を撮るー」は、ポレポレ東中野と横浜シネマリンにて、8月26日より公開されることになりました。他の劇場も日程が決まり次第、随時ホームページへ掲載させていただきます。

公開にさきがげ、映画撮影にも協力をいただいた東京都慰霊堂にて、特別上映も行う予定です。
<東京都慰霊堂・特別上映>
日時:8月25日(金)13時30分〜(開場:13時)
会場:東京都慰霊堂(当日先着順・申し込み不要・無料)
慰霊のための上映となります。

写真は2022年9月1日慰霊堂で大法要を撮影する100年前のキャメラと、その姿を後ろから撮影している現代のカメラマンです。

「キャメラを持った男たち ー関東大震災を撮るー」
https://kirokueiga-hozon.jp/movie/camera

トチ散歩

2023年6月10日、日本映像アーキビスト協会のとちぎさんが主宰する「関東大震災の被災地を巡る散歩」に参加しました。毎日新聞の竹橋パレスサイドビルをスタートした12名の一行は、とちぎさんの名解説を聞きながら100年前の被災地を時間をかけて歩きました。道中、震災で発生した大火災の中を逃げ惑う人々を思い浮かべながら鉄とコンクリートの高層街に変貌した神田界隈を通り、無事秋葉原まで到着しました。

 

今年は関東大震災から100年にあたります。現在、記録映画保存センターでは新作記録映画「キャメラを持った男たち ー関東大震災を撮るー」の劇場公開を控えています。映画の中にも登場した震災直後の東京市火災動態地図(地図の赤色部分が震災による火災で消失)に、今回たどったルートを探してピンで印をつけてみました。 (村山)

「キャメラを持った男たち ー関東大震災を撮るー」
*8月26日〜ポレポレ東中野・横浜シネマリン等で公開予定!
https://kirokueiga-hozon.jp/movie/camera

 

 

 

 

 

角田くん

現在、一時帰国中のコロンビア大学・東アジア言語文化学部の角田助教授です。あちらでも岩波映画の研究を続けられているので、私たちもなにかとお世話になっています。渡米前は、フィルム倉庫の整理も手伝ってもらっていましたが、今はさすがに頼めませんね。

 

という訳でうなぎ屋さんで久々の歓談です。

 

 

 

 

桜満開

記録映画保存センターのある靖国通り沿いの桜は、
週明けに満開を少し過ぎ花びらが散り始めています。

毎年のことながらあっという間ですね。今、とてもきれいです。

 

 

 

 

 

靖国通りの桜

事務所のある靖国通り沿いの桜も3月25日現在5〜8部咲きくらいになっています。来週あたりとてもきれいかと思います。

 

 

 

 

スティーンベックの修理

16mmのスティーンベックが動かなくなり、東京現像所の徳江さんに直していただきました。ゴムのベルトが消耗し、その代替えになるものをわざわざ用意してもらいました。古いフィルム機材、付属備品、そしてそれを操作できる人、修理できる人も今となっては大変貴重となってきました。

 

 

 

 

 

 

3月

小センターは、3月初旬に3回目のワクチン接種率が100%となりました。

まだまだ油断はできませんが、細々と業務を続けております。

 

 

 

 

 

スタミナ定食

皆さま、お元気にお過ごしでしょうか?

私どもは、コロナ感染に気をつけながら元気に働いております。

事務局長村山は、3回目のワクチン接種率2%という時期に接種いたしました。
今日は、感染予防のため事務所近くの和食屋さんでスタミナをつけました。

とはいえ周囲でも感染者もが増え始めています。
もうしばらくの間、気をつけてまいりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

映画「スズさん」を見て 

映画をご覧になった方から、以下のような感想をいただきました。

ありがとうございます。

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11月7日、両親を連れてポレポレ東中野に映画『スズさん 昭和の家事と家族の物語』を観に行った。

もともとは一人で行くつもりだったが、両親の住むマンションは車で10分もかからない場所だし、何より年老いて足腰が悪く、更にコロナ禍で引きこもり生活が長い二人のいい気分転換になるかもしれないな、と思い立ってのことだった。
「東中野に記録映画を観に行くよ」とだけ伝え、予備知識無しで観てもらった。
途中で眠ってしまうかもしれないな、と思い、上映中に隣の両親の様子をチラチラと見たが、二人ともずっと熱心にスクリーンに見入っていた。

上映が終わり、映画館裏の小さなイタリアンカフェでピザとパスタの昼食をとりながら映画の感想を聞いたのだが、思いのほか二人ともとても喜んでいた。
特に、若い頃から映画館とは無縁だった父が熱心に感想を私に語りかけてきたのが意外だったが、その理由を聞いてなるほどなと思った。
というのも、父の父親(私の祖父)は横浜出身の大工で、世帯を持つ頃に東京豊島区東長崎の小さな土地に木造家屋を建てたという、まさにこの映画の主人公であるスズさんと小泉家にとてもよく似た背景を持っており、父曰く「まるで自分史を映画館で観ているような感覚になった」のだそうだ。特に、戦中にスズさんが3歳の息子を病気で亡くしたエピソードには、同じく戦中に、父の弟である2歳の次男を病気で亡くした自身の母親(私の祖母)を思い出さずにはいられなかった、と静かに話してくれたのが印象的だった。

最近は記憶も衰え気味になってしまった母も、パンフレットのスズさんの家事仕事の写真を見ながら「この道具はこう使うんだ。うちのおはぎはこう作ったんだ。ああ懐かしい懐かしい」と、まるで自分の家の家族写真を見ているような雰囲気で感想を話してくれた。

この映画を観たことは、思いがけず両親の戦中戦後の記憶も呼び覚ましてしまったようだったが、パンフレットに息子の拙文が掲載されたことにも「自分と同じ感想だ。父さんもこう思ったんだよ」と喜んでおり、彼らの単調な隠居生活の中でちょっとした親孝行ができたのかなと、少しだけ温かな気持ちになった日曜日であった。

 

<ドキュメンタリー映画「スズさん」昭和の家事と家族の物語>

 

 

 

 

 

 

 

『スズさん』イベント情報

ポレポレ東中野では、「スズさん」上映後のトークイベントを多数予定しています。
ご来場をお待ちしています。


▽11/13(土)
10:00の回上映後

トークイベント<登壇>
小林こずえ(昭和のくらし博物館学芸員) × 大墻敦(監督)

14:00の回上映後
トークイベント<登壇>
河合節子(東京大空襲 被害者) × 大墻敦(監督)

▽11/14(日)
10:00の回上映後
トークイベント<登壇>
小倉泉(昭和のくらし博物館職員/スズさんの孫) × 大墻敦(監督)

14:00の回上映後
トークイベント<登壇>
柴田昌平(映画監督「ひめゆり」「陶王子」) × 村山英世(プロデューサー)

▽11/19(金)
14:00の回上映後

トークイベント<登壇>
黛まどか(俳人) × 大墻敦(監督)

▽11/20(土)
10:00の回上映後
トークイベント<登壇>
目加田説子(地雷廃絶日本キャンペーン副代表、中央大学教授) × 大墻敦(監督)

14:00の回上映後
舞台挨拶<登壇>
大墻敦(監督)

 

スケジュールの追加、変更等につきましては、劇場ホームページでご確認ください。

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