あまりにも可愛くて、タロットを衝動買いしてしまいました。


ニコレッタ・チェッコリタロットです。



しかし! 中身を見てみると、「これはタロットじゃない?」という気がしてきました。画家のニコレッタさんの、絵本や画集などのアートワークから、絵を切り取って(絵によってはトリミングして)、78枚のタロットの意味に近い絵柄を当てはめていったものなのですね。いわば、カード型の画集です。


わたしもいろいろなタロットを持っていますが、実占に使うのはごくわずかで、あとは鑑賞用=コレクションです。これもコレクション行きか、あるいは。可愛い中にも毒があり、象徴的な絵柄なので、オラクルカード的に、絵柄で判断するなら使えるかもしれないな~と思いました。


そこで、占い師の友達と会う時に、試しに使ってみることにしました。


実占向きでないタロットといえばもうひとつ。エドワード・ゴーリーの不安な箱というタロットがあります。これもひとめぼれで買ったものですが、ニコレッタタロット以上に規格外!まず枚数が36枚。絵柄も意味も完全オリジナルで、なんと全部のカードが凶カードというすごいものです。タロットではなく、オリジナルオラクルカードといっていいでしょう。これも持って行ってみることにしました。


占い師友達3人で久しぶりに会い、マニアックな占い話が盛り上がったところで。持参したニコレッタタロットと、不安な箱で占ってみました。


まずは不安な箱。全部が凶カードですから、単純な運勢占いには使えないので、注意点を占うということにして1枚引きしてみました。しかし、どこをどう読んでも、気持ちがしずんでしまい……。これは人を占うときには使えないね、という予想通りの結論になりました。異色のカードとして、コレクションとして持つのがよいのかもしれません。


次にニコレッタタロット。まずは、来年の運勢ということでスリーカードで占ってみました。タロットの元の意味にプラスして、絵柄からもインスピレーションが刺激されて、その先を暗示する言葉が出てきました。


お? 結構使える?という感触があったので、ヘキサグラム展開をしてみることにしました。現在、過去、未来、対策、相手の状況、本心、最終結果とそれぞれのカードが、本来のタロットの意味と、象徴的な絵柄から生まれてくる言葉がミックスしていい感じです。思ったほど、読みにくくはなく、占ってもらう側にも、絵柄から伝わる何かがあるようです。


ただし注意点として。ニコレッタタロットは、大小アルカナともに本来のタロットの絵柄とほぼ違います。これをタロットとして使うには、本来の意味がしっかり頭に入っていることが必要ですね。

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たとえば、左のソードの7は本来、隠れた敵や詐欺を意味するのですが、陰からこっそり見つめる子に、「嫉妬」という言葉が浮かびました。そして右のソードの8の本来の意味は孤独と困難で、ウサギの服を着て、ウサギを抱きしめる子の絵から、死にそうなほどの寂しさと読みました。もちろん絵柄から浮かんでくる言葉は、質問によって違ってくるでしょう。


結果として、ニコレッタタロットは実占にも使える!という結論となりました。特に、人形好きな人、ファンタジー好きな人には、うまくはまると思います。女性向けと思います。コートカードも、ペイジも騎士もキングもクィーンも、ぜんぶ女の子ですし。


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ソードのコートカード4枚。


お試し占いに付き合ってくれた友人に感謝☆☆☆


その日は、みんなで、おいしいいランチと、山盛りのケーキをいただきました☆☆☆


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占い話と、お試しタロットと、ケーキでお腹いっぱいです☆☆☆


すこしでも参考になれば幸いです。

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