ウエイトリフティングにおいて、女性独特の股関節の柔らかさは一見有利に思えますが、女性の柔らかさだからこその怪我のしやすさもあります。
過去の記事でも話したと思いますが、女性は先天的に股関節の形状に問題がある場合があり、それに気づかずにウエイトリフティングで高重量などを扱ってしまうと、股関節を痛めてしまいます。
かの有名な女性ウエイトリフターMさんも、トップアスリートだからこそもありますが、股関節もボロボロだと言っていました。
彼女のオリンピックの時に腰の痛みが酷いので痛み止めを打ってメダルを取ったという美談がありますが、腰の傷害は股関節も関係してきますので、もはや腰が先か股関節が先かは不明ですがしかし、競技を続ける上での健康を維持することは出来なかったようです。
そもそもアスリートは痛みは当たり前にあるからなれるべきだ、という風潮があり、それが更に傷害を悪化させる要因になったりもします。
痛みは体からの大事なシグナルですので、きちんと向き合って対策しなければなりません。
さて、ウエイトリフティングでの女性の股関節の話に戻ります。
それではウエイトリフティングを行う上で、股関節を守るためにどのような対策が出来るか、必要かですが、できれば早めに整形外科に行って股関節のレントゲンを撮ってもらい、自分の股関節が正常と言われる範囲か、多少でも問題があるかを調べておいてください。
多分ウエイトリフティングをやっていると股関節が痛くなる時があると思いますので、その時に整形外科に行って「ウエイトリフティングやって股関節を少し傷めた」と言えばレントゲンを撮ってもらえると思います。
もしも問題があった場合は、お医者さんにどういう動きに気を付けたら良いか、禁忌動作などを聞いてください。
その上でウエイトリフティングを続けるのであれば、禁忌動作や痛みが出る動きをしない形を探りながらやってきます。
痛み止めを飲みながらとか、痛みを我慢してなどはする必要はありません、というかしてはなりません。
若い女性の場合、出産をする方もいるかも知れませんので、そうなると出来るだけ体は健康な状態で居た方が良いです。
体を痛める行為はやめておいた方が良いかと思います。
あくまでも、痛みが出ないやり方でやるのが体を守る方法です。
後は股関節の問題をカバーするために、股関節の機能を出来るだけ向上させておきましょう。
大きい筋肉だけではなく、インナーマッスルと言われる筋肉もしっかり鍛えておきます。
そうすることで、関節への負担を筋力である程度フォローすることも可能です。
女性特有の問題が出てくる可能性のあるウエイトリフティングですので、できればその辺りを理解できる女性の指導者に教わるのが良いかも知れません。
女性同士なら、男性に言えない痛みや悩みも多少は言いやすいと思います。
どうしても性差は出てきてしまうので、その辺りは上手くやって来たいものです。
尚、当ジムは女性トレーナーで且つウエイトリフティングのマスターズの全日本大会2回優勝に日本記録樹立・保持経験もあり、審判員も2年務めた経験もあります。
女性でウエイトリフティングやってみたいと思った方、気になりましたら一度体験にお越しください。