筋トレのメリットばかりが目立つ今日この頃。
しかし筋トレもやり方次第では健康を害することもあります。
私の経験&実際の学問的な部分からの話になりますが、筋肉を使うと「クレアチニン」という物質が筋肉から血中に排出されます。
聞いたことがある人もいるかも知れませんが、健康診断での血液検査で見かける単語だと思います。
このクレアチニンは基本的には女性よりも男性の方が許容範囲が高い数値になっていますが、医者の話曰く「男性の方が筋肉量が多いから」と言うことで、この話からも筋肉量とクレアチニンの量に関係があるということが分かると思います。
さてこのクレアチニンですが、多すぎた場合に一体どこに悪さをするのかと言うと「腎臓」と言われています。
クレアチニンは筋肉で代謝が行われた場合に出てくる老廃物で、この老廃物は最終的に腎臓を経て尿と一緒に体外に排出されます。
クレアチニンは健康範囲の数値であれば、腎臓の処理の負担は回復できる程度(腎臓が悪くならない程度)ですが、クレアチニンの量が高くなればなるほど、その分腎臓で排出のための処置をしなければならず負担が大きくなり、その処理の負担に対して回復が間に合わなくなってくると腎臓が悪くなってくるという仕組みです。
また、血中のクレアチニンの量は、現在の腎臓がどれだけクレアチニンなど老廃物を処理できているかという指標でもあるため、例えば筋量があまりなく、筋トレをしていない人でも、腎臓が痛んでいれば腎臓がクレアチニンを処理することが出来なくなっているために血中のクレアチニンの値が高くなります。
本来体外に排出しなければならないクレアチニンが血中に残ったままと言うことですね。
このようなことから、筋トレは腎臓に負担をかけると言われています。
決してプロテインの摂りすぎがと言うよりも、過度な筋トレ(つまり多くの筋肉をたくさん動かす)が腎臓に負担をかけるということです。
過度な筋トレをしている人はプロテインもたくさん飲むからそれでプロテインは腎臓に負担をかけるという話が出回っているのかも知れないですね。
と言うことで、私もウエイトリフティングの選手をやっていたころは血中のクレアチニンや尿酸値が高く(筋トレを過度にすると尿酸値も高くなる傾向にあるらしい)10年以上薬を飲んでいましたが、高強度の筋トレを辞めた生活を始めてからその薬を止めることが出来ました。
全く筋トレをしないのも健康には良くないですが、毎日のような過度な筋トレも健康には良くないということです。
健康の為に筋トレをするのであれば、不健康にならない程度の筋トレにしておかなければならないということでしょうか。
その辺りの加減が出来ないといつの間にか腎臓が弱っているかも知れません。
振り返ってみると、高強度筋トレも末期の期間は原因の分からない倦怠感にずっと悩まされていた記憶があります、3~5年ぐらいでしょうか。
最近はその時のような体の辛さはないですね、非常に楽です。
そして今の体で過度な筋トレをすると、翌日の倦怠感が半端ないです。
健康のためには翌日に倦怠感が出ない程度の運動が良いのだと思います。
昔は筋肉痛を喜んでいた時期もありましたが、今は「トレーニング内容失敗だな・・・」と思うようになってきました。
健康を思うなら、あまり筋肉痛が出ない内容の方が良いのかも知れません(例外として久々に体を動かすと筋肉痛になりますがこれは止む無しかと)
私の経験からも、健康的に筋トレをしたい人に、健康のための筋トレも提供できます。
年齢や性別、体の状態に合わせたメニューを、最初は週1くらいのペースで慎重に行っていき、余裕が出てきたら自宅でトレーニングしたり、お近くの24時間フィットネスジムなどでもやるみたいな感じでもパーソナルトレーニング承ります。
本当にこれは個人差が大きいので、ご自身の持っているいろんな条件にあった内容を行っていきましょう。
お手伝いいたします。