Vol.631『あなたはハエを何回キル?⑥~とっさに反応しない、というチャレンジ~』 | あんじゅの”シンプルライフ” ~理想の現実をしっかり創りませんか?~

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Vol.631『あなたはハエを何回キル?⑥~とっさに反応しない、というチャレンジ~』

 

前回は、自分の内面の整理整頓、お掃除のために、どこでもいいのですが内面に向き合うプロセスが必要だという話をしました。

ただし、この整理整頓、お掃除の際、気を付けたいことがあります。

そうしたプロセスの場で、今まで否定されてきた人生だったのが、「なんでもOKだよ」と言ってくれる人の輪、安心安全の場に入ったりすると、心救われます。

このプロセスはとても大切なものだと思っていて、でも、同時に、とても危険な要素をはらんでいます。

人とのつながりの中に愛を感じて、蓋をしていた心が柔らかくなっていく。

そうした経験って、心を溶かす時に必要不可欠。

そうなって、初めて解放が起りやすくはなるのですが―。

「ああ。こんな経験初めて。これで私は生きれる」って、初めて生まれてきたことに感謝できるようになったりして、「自分はもう大丈夫」と思っていると。

日常に戻ってきて、「あれ、私、あの場所でないと力が出ない、生きる気力がでない」となってしまうようです。

その話を聞いて、「そりゃそうだわ」って思いました。


だって、元の世界は「他人のことをジャッジしまくる世界」です。

あなたにやさしくありません。

あなた一人が愛に目覚めたって、周りには、生きるためにあなたのものを取ろうとする人がいるかもしれません。

今日もオレオレ詐欺の電話はかかってきて、社会は平気で本当は体に良くないものを「健康のために」と広告を打って宣伝しています。

信じすぎると痛い目にあいますし、いい人が馬鹿を見てしまう時代です。

今の世の中は愛に満ちていません。

むしろ、恐れと不安でいっぱいです。

あなた一人が愛に満ちたことで、現実はさらに生きにくい場所になってしまう場合もあるのです。


「え、じゃあ、何にもしない方がいいの?」と言われるかもしれませんが、それはそうではありません。

「なんのために自分の内側に向き合うのか?」を知っていないといけないかなと思います。

自分の内面に向き合い、自分の内側にあるものを知る。

例えば、

「あの人が嫌いなのは、自分が欲しいものを持っているからだ。」

そうした自分の思いに気づく。

(そうです。あの人は悪くないんです(笑)。)

でも、自分は持っていないから、そして、持てそうもないから、ムカつく。

いいです。いいです。

そして、そして。

自分が本当は何を求めているのかを知る。

「本当は自分もそうなりたい」ーその思いに気づく。

自分に素直になるというのはそういうことです。

ここをつかむと現実化が始まるのです。

欲しいものを持てそうもない自分を見たくないから、持ってる誰かを憎んでいたって、それは自分の人生を重くするだけ。

そうなりたい。

それが欲しい。

 

(みんなが持ってるから自分も欲しいは要注意。


誰よりも持って、自慢したいはNG。

ここは世の中の誰かと比較しない本当の希望である必要があります。)

その思いにたどり着かない限り、理想の自己実現は起りません。

純粋な思いだけにその幸せになるパワーがあるんです。

これがステップ1。

一方で、ジェラシーも憎しみも怒りも手放してしまえば、この現代というサバイバルゲームでは、「防御力0」に等しくなります。

警戒もしなければ、疑いもしない。

そうなると、傷つきやすくなってしまうんですね。

痛んだ果物ばかりを袋に入れて渡すお店もあるかもしれないし、「新品だよ」と中古品を売りつける人もいるかもしれません。

なんの防御力もなければ、被害にあう確率は高くなります。

ただし、本当に愛に目覚めてしまった人には、実はひどいことは起こりません。

なぜなら、周波数が高い人に、低い人はひどいことができないから。

簡単に言うと、生まれたばかりの赤ちゃんや子猫や子犬にひどいことはしにくいですよね?

輝くような生命エネルギーの中に人は愛を見るからです。

そこに鞭を打つなんて、正常ならできません。

できる人はすでに病んでいるんですね(脳の周波数が異常に低いのでしょう)。

本当の愛の状態になったら、誰が何してようと構わないし、死すら超えているので、恐れるものはありません。

誰かがあなたの悪口を言おうが、足を引っ張ろうが、「そういうことがしたいんだね」と優しく受け止めてしまいます。

 

全体性を感じられるようになり、その中の愛を感じられるようになって、初めて、どんなに人が表面的に悪いことをしていても、そこに愛があることを確信して、愛をもってその人を見れるようになる。

何をしても、許せるようになる。

視座が高くなっているんですね。

そして、自愛に満ちた目で自分を見てくれる人に対して、人はひどいことはできません。

愛に目覚めるというのはそういうことです。

だから、少し自分の潜在意識の整理ができて、人とのつながりの中に愛を見つけて、愛を感じられるようになったからって、そこがゴールではない、むしろ、そこからはやっとのスタート。

そこで必要なのは、「本質的な愛をもって生きる」-今度は現実を調和に変えていく「自分という強さ」が必要になってくるということです。

これがステップ2。

 

愛ってね、時には厳しくしないといけないし、突き放す必要があることが多いです。

相手のために手助けしない方がいいことがたくさんあります。

人の痛みを理解し、共有するけれど、必要以上に手を出さない。

相手の可能性を信じ、見守るのも愛。

そういう愛に目覚める必要があるのです。

私たち、3次元の理想の愛は、相手を思いやり、相手の成長を望み、時に厳しくすることが必要です。

時に、ず~っと「いい子いい子してあげる」ことが愛だと勘違いしている人がいます。

それは愛ではなく、相手から生きる力を奪っているってこと、理解していないと危険です。

潜在意識のお掃除をした後、愛に目覚めた人だけが、世の中を調和で結びつけていくサバイバルゲームの中級編に移行するってことが理解しやすくなるかもしれません。

 

続きはまた次回。

 

あんじゅ 

または

ヴァ―ニア(サンスクリット語で神の贈り物の意味。インドでいただいてきました。)