Vol.632『あなたが求めているのは幸せ? 快楽?』
さて、自分の中にある本当の思いを見つけたら、それをどうやって現実にしていくかに移行します。
ただ、この時、ちょっと待って。
あなたのその思い、本当に幸せに向かっていますか?
それを確認したいのです。
先日のインドヨガ哲学の中で、「幸せと快楽」という話がありました。
快楽って、なんだか少し良くないイメージが少しある感じがしますね。
「快=心地よい」「楽=楽しい」-本当は良い言葉のはずですよね。
でも、なんだろう?
快楽って、なんとなく「憂さ晴らし」というか、頑張った後の発散とか、そんなエネルギーをまとっている気がします。
参加者の何人かがこう言います。
「温泉に行って疲れを取りたい」「ぱあっと豪遊したい」「人がやっていて、うらやましかったことをやってみたいからお金がたくさんほしい!!」
みなさん、正直でなかなかよいです。
「毎日頑張って、なかなか休みが取れなくて。
だから、休んで、ぱあっと気晴らしして、そして、また日常に戻っていくための活力にしたい。」
そんな話があがったのですが、わかります、その気持ち。
でも、ちょっと待って。
それは要注意という話になりました。
それは、「もともと大変な現実があって、それを続けるために、少し気晴らしをしたい」ということ。
つまり、それを続けていても、「決して本当の幸せには繋がっていかないこと」を多くの人が気づいていないという話でした。
温泉行きたいのも、豪遊したいと思うのも全然OK。
でも、日々の大変さをねぎらうための願いがかなって、それで幸せでしょうか?
という話でした。
ですよね・・・。
もちろん、頑張ったご褒美が悪いわけではないです。
そういうご褒美がないと、継続できないこともたくさんあります。
でも、もし、その継続していることが大変だったり、我慢していることなら?
快楽って、そういう発散に使われている傾向にあるのじゃないかと。
発散し続ける人生も大変ですよね。
では、幸せってなんでしょうね?
ここをもう少し私たちは大切に見ていく必要があります。
ゴージャスな部屋を取って、日ごろのストレスを発散しに行く温泉。
疲れを取りに行く温泉。
誰かとほっこりする温泉。
おいしいものを誰かと一緒にたべて、「ああ、うれしいな」と思う温泉。
疲れを取るのもいいですし、おいしいものを食べるのもいいのですが、何かの大変さを払拭する選択なら、そもそもの幸せを見直す機会かもしれません。
それを繰り返していても、あなたが本当に求めるものは手にはいらないですよね。
だから、あなたの本当の思いはなに?
ほら。ここにもう一度立ち戻ります。
すごくシンプルで、でも、すごく見つけにくいもの。
私たちは自分の思いすら、しっかり捉えられていないのかもしれません。
でも、それを捉えられた時、ようやくその方向に向かうとしたら?
目の前のご褒美ニンジンではなく、本当の幸せに手を伸ばしたくなりませんか?
もちろん、発散の選択もいいんですよ。
世の中には自分に発散すら許せない人もいますから。
まずは発散。
その次に、幸せに向かいましょうよ。
なんか駅みたいですね。
発散の駅~。
幸せの駅~。
さて、アゲイン。
あなたの本当に求めるものは何ですか?
健康、人間関係、親子関係、仕事、遊び。
それぞれ求める項目があると思います。
全部の項目を、書き出してみるといいかもしれません。
今日はまず、健康について書いてみましょうか?
「本当に?」を繰り返して、自分の思いを感じながら書いてみて下さい。
例えば、「もっとお給料が高い会社に行きたい」も、「自分の価値はもっとあるはずだ」「もっと自分を評価してくれる会社に行きたい。自然にお給料も高くなるだろう」とつねづね思っていたとして、よくよ~く考えたら、「好きな人ともっとゆっくり過ごしたいから」とか、「休みを使って好きなことをしたい」と思っているのかもしれません。
それが正直な本当の思いです。
また、「将来の不安をなくしたいから」よりも「安心して、安定した生活を送りたい。安心したい!」の方が叶いやすくなります。
不安をなくすために、お金ください!!
より、
未来を安心して迎えたい! お金ください!
のほうがいいですよ。
だから、自分の思い、探してみてください。
続きはまた次回。
あんじゅ
または
ヴァ―ニア(サンスクリット語で神の贈り物の意味。インドでいただいてきました。)