かつては値動きが少ないと言われていた古代コイン 、その古代コインすら高騰する時代。
参照:古代コイン価格上昇ランキング at A.W.主催第31回オークション
参照:古代金貨の爆上がり
こうした背景から古代コインが注目されて更に高騰するという好(?)循環。
そんな古代コインに問題点はないのでしょうか?
①発掘による下落
「古代コインは大昔に造られたものだから数が増えることはなく価値が落ちることはない」
というような宣伝文句を眼にすることがあります。
しかし、稀ではありますが、発掘により大量の古代コインが見つかることもあり
それが市場に流れると価値が落ちる可能性はあるでしょう。
但し、古代コインの国外持ち出しは規制されるようになってきているため
新たな発掘があったとしても直ちに下落することは少なくなるでしょう。
その一方
②不正に持ち出された古代コインの没収
が起きる懸念はあります。
もし、自分が高値で落札した古代コインが没収されたら誰が弁償するのか?
果たして、オークション主催者や出品者が弁償してくれるのか?
場合によっては、裁判など面倒なことに巻き込まれるかもしれません。
③贋作
そもそも、コインの偽造は古代からあります。
そして、ルネサンス期には古代コインの偽造が横行したそうです。
現在でも素晴らしく(?)精巧な偽造/再生産品が製造されています。
自分も1枚だけ再生産品を保有していますが:古代コイン再生産品の実物
なかなかの出来映え、古色処理が更にかかれば鑑定業者すら欺く・・・?
その鑑定業者ですが、驚いたことに古代コインについては真正保証をしていないそうです。
海外の伝統あるオークションでは独自に保証なり説明なりあるかもしれませんが
国内のオークションでは・・・と言うより
国内に真贋を見極めることができる古代コインの専門家がいるのでしょうか?
極論すれば、本物と保証できないコインに非常な高値がついていると言えるでしょう。
これこそが古代コイン最大の問題点と思うのですが、いかがでしょう?