Divo285, 275g (silver), 77mm, mintage ?, SP63
パリ~リヨン~マルセイユを結ぶ線路の開通を記念するメダル。
この線路が開通することによりパリから地中海に鉄道で向かうことが可能になりました。
ナポレオン1世のメダルとは異なりナポレオン3世のメダルは
重量50gを超える超大型が何枚もありますが
重量275gは自分が保有するナポレオン3世のメダルのなかで
1854 France Battle of Inkermann Medalを抜いて最大です。
同時に、自分が保有するアンティーク・メダルのなかでも最大になります。
表のデザイン
Antoine Bovyによる無冠のナポレオン3世。
超大型メダルですから肖像の立体感も抜群です。
裏のデザイン
リヨン郊外の都市景観とローヌ川に架かる鉄橋ですが
その右端には鉄橋を渡り切ろうとする蒸気機関車が描かれています。
都市景観は、もちろん、立体的なのですが、機関車が出す蒸気まで立体的になっています。
下部に描かれたものは、左から、パリ・リヨン・マルセイユの紋章です。
これまで何度も指摘していますが
ナポレオン3世は外交において失策が目立つ一方で内政には評価すべき点があり
ナポレオン3世在位中にフランスの産業革命が完成したと言われることさえあります。
その内政の中でも特筆すべきは鉄道網の整備でした。
鉄道が描かれるナポレオン3世のメダルは
1866 France Yssingeaux Agriculture Show Medalに続いて2枚目となります。