総量を比較すると(銀産出国ランキング)
金:銀:プラチナ=20万t+数万t:約140万t:約1万6000t
銀は金やプラチナより圧倒的に多いため、もはや貴金属ではないと言う方もいるようです。
歴史的にはアメリカ大陸から欧州へ大量の銀が流入し銀貨の価値が暴落した16世紀以降
銀は貴金属としての地位を大きく落としたと言えるでしょう。
そんな銀ですが、「シルバーの現状」によると低迷期を脱しつつあり
現物投資の伸び・供給不足・産業需要の長期的な増加がほぼ確実視され
長期的に価格上昇の可能性が非常に高いと考えられているようです。
そこで、ふと思いました。
自分が地金を購入した2018年当時、銀地金を扱っている地金商は少なかったけど
今はどうなっているのだろうか?と。
久しぶりに銀地金について調べてみると
金地金・プラチナ地金が100g以上で手数料が無料となる日本マテリアルでも
銀地金を扱うようになっていました。
但し、取り扱いは1kgのみ、しかも、手数料は無料ではありません。
銀地金1kgを売買している地金商で手数料を比較してみると
日本マテリアル:販売時5500円・買取時2200円
https://www.material.co.jp/menu_ag.php
徳力本店:売買時ともに5500円
https://www.tokuriki-kanda.co.jp/goldetc/item/
https://retail.ishifuku-kinzoku.co.jp/product/silver.html
日本マテリアルが最も安いようです。
2022年11月16日時点で日本マテリアルにおける銀地金の価格は
売値108.57円/g・買値102.96円/gとなっていますが
https://www.material.co.jp/market.php
手数料:販売時5500円・買取時2200円を考慮すると実質的には
売値114.07円/g・買値100.76円/gとなり
含み損%=(売値−買値)/ 売値 x100は11.67%になります。
これは金地金の1.36%やプラチナ地金の5.17%よりかなり大きくなっています。
*金:売値8806円/g・買値8686円/g
*プラチナ:売値5106円/g・買値4931円/g
ところで、自分の銀地金1kgは徳力本店から購入しましたが
これを日本マテリアルで買い取ってもらえるでしょうか?
ホームページから問い合わせたところ
買取は可能ですが手数料・買値は銀地金を持ち込む支店に問い合わせてください
とのことでしたので最寄りの支店に電話で問い合わせたところ
「手数料は無料です」と・・・無料?
日本マテリアルの銀地金では手数料を取るのに徳力本店の銀地金では取らないのなら
徳力本店で銀地金を購入した方が得ということですか?とズバリ聞いたところ
「徳力本店の銀地金の場合は買値が安くなります」とのことでしたので
いくらになりますか?と聞いたところ
「82円/gになります」とのことでした。
つまり、日本マテリアルでの公示買値102.96円/gに対して79.64%
実質的買値100.76円/gに対しては81.38%に相当します。
2018年に購入した銀地金1kgの買取を依頼すると9.33%の利益
2018年に購入したプラチナ地金100gなら49.08%の利益
2018年に購入した金地金100gなら75.68%の利益
やはり、資産保全には銀<<プラチナ<金地金となるでしょう。