銀座コインオークション2022を終えてで指摘したように

安く落札できたとしても、その後に採算が取れるとは限りません。

真の割安とは過去の相場から見ての安さだけでなく

将来的に採算が取れるような安さであるべきなのです。

 

そもそも自分の場合、過去の落札記録を調べて

中央額 =(最低価格+最高価格)/ 2を割安額の目安にしています。

本来なら、全ての落札価格から計算した平均額を目安にすべきかもしれませんが

手間がかかり面倒であるため通常は採用していません。

また、最低価格か最高価格、いずれかが他の落札価格からかけ離れている場合

最低価格・最高価格ともに採用せず

(第二最低価格+第二最高価格)/ 2を目安にしています。

 

一方、過去の最高落札価格から将来的に採算が取れると思われる限界額

手数料が落札価格変動%と損益%の関係に与える影響に基づき計算できます。

落札手数料10%→出品手数料10%で採算を取るには

+25%、つまり、1.25倍に価格が上昇する必要があるので

限界額 = 過去の最高落札価格 / 1.25となります。

落札手数料10%→出品手数料5%で採算を取るには

+18%、つまり、1.18倍に価格が上昇する必要があるので

限界額 = 過去の最高落札価格 / 1.18となります。

 

限界額を超えている中央額で落札すると将来の落札価格が過去最高であっても採算が取れません。

中央額が真の割安額の目安となるのは限界額を超えていない場合に限ります。

 

中央額限界額の関係を過去の落札価格が最低1万円最高1万1000円〜2万円

つまり、落札価格の幅が1.1倍から2倍の範囲で検討してみました。


将来の出品手数料が10%の場合

最高落札価格が1万7000円以上なら中央額限界額を超えていません。

将来の出品手数料が5%の場合

最高落札価格が1万5000円以上なら中央額限界額を超えていません。

したがって、落札幅が1.5~1.7倍であれば中央額は真の割安額の目安になります。

 

以上、あくまで過去の落札価格最高値から計算した推測にすぎませんが

コイン収集を資産保全とするのであれば留意すべきことであると自分は思っています。