正式には第34回銀座コインオークションですが
年1回のフロア入札がある銀座コインのオークションですので
銀座コインオークション2022と自分は呼んでいます。
ロット数1035、そのうち、海外コイン・メダルは1035-829=206ロット。
3か月に1回のA.W.主催オークションと比べると数は少ないのですが
2か月に1回の入札誌「銀座」オークションと比べると落札価格の桁が違います。
今回は是非とも欲しいものがありましたので
その1枚に絞り自分の限界と思える額まで事前入札しようと思いましたが
一つだけ危惧することがありました。
それはフロア入札の際にオークショナーから事前入札額の暴露が以前あったこと。
そこで、現在価格+αを事前入札で常に維持しながらフロア入札で限界まで競合する
という方針で臨みました。
ところが、フロア入札当日に現在価格+α=自分の限界となってしまいました。
そして、結果は・・・フロアから入札がなく無事に落札できました。
さて、今回の注目はこれぞ金貨高騰の象徴!でレポートしたばかりの金貨↓
ドイツ SAXONY DUCAT金貨 1616年IHS RESTRIKE KM-126 FR-2642 MS66
https://shop.ginzacoins.co.jp/auction/image/$/a/626/lot/901/num/1/
MS66はNGCでの単独トップ!
https://www.ngccoin.com/certlookup/4655419-001/66/
今年1月海外で落札されたもの、3360ドル(手数料込)。
当時のレート1ドル115円で計算すると円建手数料抜34万8108円相当。
2022年10月入札誌「銀座」オークションでは
MS62でも39万円(手数料10%での40万9324円相当)でしたので
2022年1月に海外でMS66を落札された方は先見の明があったことになります。
今回MS66の落札価格は39万5000円(手数料10%での41万4572円相当)。
海外の落札価格こそ超えましたが、国内のMS62より少し高いだけ。
果たして、これを割安落札と言えるのか?・・・難しいところです。
今回の落札価格では将来的に約49万円以上にならないと採算が取れないからです。
*将来の出品手数料を5%で計算、10%なら採算ラインは約52万円
何しろ、1806年から1873年に渡り合計1万枚を超えて発行された再鋳貨。
しかも、重量は3.5gしかない超小型金貨。
採算が取れるまで価格が上昇するのか、これが疑問なのです。
例えば、今回の海外→国内、MS66を海外で国内のMS62より安く落札していますが
採算を輸入税6%のみ考慮して計算してみると−3万6309円、赤字です。
短期保有での出品ですから仕方がないとも言えますが:短期保有で出品したら・・・
高騰が顕著な最近の落札価格から割安かどうかを判断することは危険でしょう。
参照:コインの2021年問題