2021年以降、金地金および金貨が高騰しています。

これぞ金貨高騰の象徴と思われるものが先日の銀座コイン主催オークションに登場しました。

 

ドイツ SAXONY DUCAT 1616年IHS(リストライク) KM-X5 FR-2642 NGC(MS62)

 

これまで何度も紹介している金貨です。

コインに対する愛があれば、できるでしょう!

アンティーク金貨を売却するなら

A.W.主催第29回オークションでの問題コイン

年号は1616とありますが、1806年から1873年の長きに渡り発行され

分かっている発行数だけでも合計1万枚を超えています。

元々はザクセン選帝侯ヨハン・ゲオルク1世の母親のため

1616年クリスマスに発行されましたが

非常に人気が高かったためリストライクが発行されたそうです。

 

国内での落札記録を調べたところ下記の通りでした。

2019年MS62:5万5000円

2022年3月AU58:19万円(手数料10%での19万9414円相当)

2022年7月MS61:38万円

いかがでしょう?

MS62よりグレードが低いAU58やMS61であるにもかからず落札価格が著しく高い!

AU58がMS62の3.45倍、MS61がMS62の6.91倍!!

 

ちなみに、海外での落札記録をHeritage Auctionsで調べたところ

https://coins.ha.com/c/search-results.zx?N=790+231+51&Ntk

MS66、1件;MS65、3件;MS64、2件;MS63、5件・・・MS63以上が11件

MS62、6件;AU55、1件

MS62の落札価格は

2011年$747→2013年$969→2016年$493→2019年$750

せいぜい円建手数料抜9万6900円相当、つまり、10万円にもなりません。

 

そして、先日の銀座コイン主催オークションで39万円(手数料10%での40万9324円相当)

2019年の落札価格5万5000円と比較して7.4倍!

海外相場から見ても4倍以上!

 

なお、MS61も出品されていて26万円(27万2883円相当)。

こちらは2022年7月MS61:38万円よりも下落していますが

それでも、Heritage AuctionsにおけるMS62の落札価格最高値

969ドル(9万6900円相当)を遥かに凌駕しています。