金・銀・プラチナ、いずれの地金も売値(店頭小売価格)より買値(店頭買取価格)が低く
場合によっては、購入時・換金時に手数料がかかる事もあります。
したがって、購入時点では損をしていることになり、購入価格と換金価格の差は含み損となります。
この含み損が購入価格に占める%を含み損%とします。
*含み損% = 含み損(購入価格ー換金価格)/ 購入価格 x 100
金・プラチナ・銀地金、買うならどれが損?で2018年6月時点の含み損%を検討した時には
金地金が最も小さく、わずか1.7%程度でした。
それから2年ほど経ちました。
金地金価格(売値)は5,000円前後/gから7,000円以上/gに上昇しました。
*6月に入ってからは低迷していますが:金急落、その原因は?:本日2本目
改めて、金地金の含み損%を、そして、金貨の含み損%も検討してみましょう。
金地金100g
2021年6月16日、日本マテリアル 売値:7260円/g 買値:7150円/g
日本マテリアルでは100g以上の金地金なら手数料0円
含み損%=(7260-7150)/ 7260 x 100 ≒1.5%
なんと!意外にも含み損%は1.7%程度から1.5%程度に少し低下しています!!
買値/売値で見ると、次の通り。
2018年6月、4892/4977≒0.983
2021年6月、7150/7260≒0.985
金貨1オンス≒31.1g
<地金型金貨:ウィーン金貨、メイプルリーフ金貨>
2021年6月16日、田中貴金属 売値:23万9546円 買値:21万7512円
含み損%=(23万9546円-21万7512円)/ 23万9546円 x 100≒9.2%
金地金100gと比べて9.2-1.5 = 7.7%大きく
率にして9.2 / 1.5 = 6.13333、約6倍程度です。
<地金型金貨以外>
公示価格はありません。
オークションで落札した金貨を出品して同額で落札された場合
落札手数料10%・消費税10%として計算します。
購入価格:落札価格A円→手数料込でA x 1.11円
換金価格:落札価格A円→手数料込でA x 0.89円
含み損%=(A x 1.11-A x 0.89)/(A x 1.11)x 100≒20%
落札価格から計算すると
含み損%=(A x 1.11-A x 0.89)/ A x 100 = 22%
以上、金地金100gの含み損%が圧倒的に小さいことが分かります。