コインを収集するには知識・経験が必要です。

それらが乏しい頃だからこそ入手してしまった銀貨は

収集初期だからこそ入手してしまった銀貨収集初期だからこそ入手してしまった銀貨、第2弾

で全て紹介したつもりでしたが、まだ残っていました。

 

Spain, 1871SDM, 5 Pesetas, 25g (Ag 0.9), KM666, Numista Rarity Index 13

表:Amadeo I スペイン国王(在位1870〜1873年) 裏:紋章

 

単年発行ですが、1000万を超える枚数が発行されているため稀少性はありません。

但し、スペイン混乱時代の流通貨であるため、極美以上の高品位には高い価値があります。

残念ながら、今回の銀貨は美品程度ですので、大した価値はありません。

 

さて、Amadeo I:アマデオ1世ですが、1870年に議会に選出されて国王に即位しました。

1868年に亡命したイザベラ2世女王を含め、それまでの国王はブルボン家出身でしたが

敢えてブルボン家ではないイタリアの王家、サヴォイア家から選ばれました。

彼はイタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の次男だったのです。

しかし、アマデオ1世が国王になってからもスペインの混乱は収まることはなく

1873年、収拾がつなかくなった混乱を放り出すかのように退位しました。

その後、再びブルボン家出身のアルフォンソ12世が国王になったため

スペイン・サヴォイア朝はわずか3年しか続きませんでした。

参照:スペイン少年王の父

 

Argentina, 1832, 8 Reales, 27g (Ag 0.896), KM20, Numista Rarity Index 83

表:擬人化された太陽 裏:国章

 

この銀貨は比較的有名ではないでしょうか?

デザインがユニークですし、発行数こそ不明ですが、Numista Rarity Index 83と高めです。

そして何より、オークションではかなり高値が付きます、品質が高ければ・・・

残念ながら、この銀貨の品質は高くなく美品程度です。

また、Hairlinesこそありませんが、洗浄が施されている可能性があると思います。

品質が高くないのにトーンが乏しいためです。

品質が高いのであれば、保存状態が良いためトーンが乏しいとも考えられますが。

しかし、ものは考え様です。

主要なデザインは鑑賞できます(故に、美品程度)。

洗浄後の可能性はありますが、キズがついているわけではありません。

安値で入手できたのなら良しとも言えるのではないでしょうか?

 

Bolivia, 1861, 8 Soles, 20g (Ag 0.9), KM138, Numista Rarity Index 65

表:Simon Bolivar(独立指導者) 裏:ヤシの木の下で休息するLiama(リャマ、ラマ)

 

これもまた、明らかなキズはなく主要なデザインが鑑賞できて安値でしたので入手した銀貨です。

そうは言っても、所詮は妥協の産物です。

品質が高いものがあれば、それもまた欲しくなるのがコレクターなのです。

もちろん、それが手が届かないくらい高値であれば安価な美品で満足するのですが

時には割安価格で入手できてしまうこともあります、これ↓です。

鑑定はAU53、ぎりぎり極美でしょうか。