コインを収集するには知識・経験が必要です。

それらが乏しい頃だからこそ入手してしまった銀貨を紹介したレポートが

収集初期だからこそ入手してしまった銀貨でした。

今回は古い銀貨がとにかく欲しかった収集初期だからこそ入手してしまった銀貨です。

そう、あの頃は古い銀貨が入手できれば、それで良かった・・・

摩耗があっても、汚れていても古い銀貨なら当然と思っていました。

むしろ、摩耗や汚れは通貨として使われていた証とさえ思っていたのです。


Ethiopia, 1897, 1 Birr, 28g (Ag 0.835), KM5, Numista Rarity Index 44

表:Lion of Judah 裏:Menelik II 皇帝(在位1889〜1913年)

ジャングル大帝銀貨で紹介した銀貨とデザインが似ています。

その銀貨は1900〜1903年、今回の銀貨は1895〜1897年に発行されました。

 

Mombasa, 1888, 1 Rupee, 11.5g (Ag 0.917), KM5, NRI 59

表:王冠を戴く太陽、帯に書かれた文字はLIGHT AND LIBERTY

裏:秤、アラビア文字の意味はJustice

Mombasa:モンバサはケニアにある島ですが

19世紀後半になると大英帝国の支配下におかれ英国領東アフリカの重要な外港となりました。

確かに、この銀貨の裏にはIMPERIAL BRITISH EAST AFRICA COMPANYと書かれています。


Russia, 1899, 1 Ruble, 20g (Ag 0.9), Y59, NRI 12

表:Nikolai II 皇帝(在位)  裏:紋章
この銀貨は摩耗より汚れがひどい・・・何をどうしたら、こんな汚れが付くのでしょうか?

 

いかがでしょう?

収集初期には古いことを重視していたのですが

収集したコインを眺めていると見映えの良いものが欲しくなってくるのです。

これはコレクターの性(さが)なのでしょう。