2024年1月パリ・ウィーン旅行6リュリ『アルセステ』の感想 |   kinuzabuの日々・・・

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シャンゼリゼ劇場でジャン=バティスト・リュリ作曲の歌劇『アルセステ』を観た。2024年2月1日。



シャンゼリゼ劇場お得意のコンサート形式のオペラ公演で、ヴェロニク・ジャンスが主役を張るということで期待して行ってきた。予習もした。

シャンゼリゼ劇場って、席案内の人にチップを渡す必要がなくなったのね。


おおざっぱな筋は、
アドメート王とアルセステは愛しあっているが、英雄アルシードもアルセステを愛している。アルセステが陰謀の戦いで死んでしまうが、アルシードが、冥界からアルセステを戻して来たら、アルセステを自分のものにすることを条件に、冥界へ行く。アルシードは冥界からアルセステを救出したが、アルセステの心がアドメートにあることを悟り、身を引く、というもの。

これに別の3人の三角関係が絡むが、割愛。

主要な役がすべて「ア」で始まるので、誰が誰だか混乱する。しかも、一人の人がいろんな役を歌うので今誰が何を言っているのかわかりにくい。コンサート形式ならではかな。

おかで、いつの間にか2幕が終わって休憩時間になってしまった。。。あかん、今回の旅行はこんなんばっかや。

歌手は題名役のジャンスを始め、アルシード役のノーザン・ベルグなども力強くてまずまずで、合唱もよい。しかし、オケの音がそろってなくて、金管も外しまくる。オケは20年前くらいの古楽器オケという感じか。昔はそれでも許されたけれど、今は厳しい。証拠に客席の2階、3階席ががらがら。まあいろんな団体があるので仕方ないか。

 

指揮は悪くはないと思った。眠くならなかったし(^^;

聴いたことがないフランスバロックオペラで、楽しかったけれど、やっぱりオケがしっかりしていないと厳しい。そんなことを思った演奏会だった。