2024年1月パリ・ウィーン旅行5サロネン・パリ管の感想 |   kinuzabuの日々・・・

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フィルハーモニー・ド・パリでエサ=ペッカ・サロネン指揮パリ管弦楽団の演奏会を聴いた。2024年1月31日。



今回の旅行で唯一のオケの演奏会。サロネン、パリ管の組み合わせは、前回のパリ旅行でも聴いた。サロネンの指揮が楽しみ。

曲目は前半はドビュッシー、最後はストラヴィンスキー。

 

 

演奏者は以下。いっぱいいるけどほとんど『結婚』がらみ。

 


 

前半のドビュッシーはまずピアノ独奏があり、続いて管弦楽の「映像」の演奏という組み合わせが3回途切れなく続く。ライティングもあり、とても幻想的で、曲の雰囲気が強く伝わるような気がした。繊細で美しい音楽。ジャン=イヴ・ティボーテのピアノも柔らかくてよかった。

後半1曲目はドビュッシーの「ピアノと管弦楽のためのファンタジー」。


すみません、これはどんな音楽だったか忘れてしまいました。その理由はつぎの曲にある。

最後はストラヴィンスキーの『結婚』。

すごい迫力のオケと合唱が最初から終わりまで続く。バレエ・カンタータだそうだが、音の塊が客席にガンガン投げ込まれるかのようで、耳が破壊されそう。「鉄工場」に通じるロシア系の音楽と感じたが、あまりにすさまじくてそれ以前の音楽が吹っ飛んでしまった。サロネンは徹頭徹尾鳴らしまくり、あおりが凄い。

この音楽には映像が付くが、多足の虫が主人公で、家や下水管をさまよう様子が描かれる。はっきり言って、音楽との関連性が全く分からない。もう頭の中が?だらけ。

最後は小さな音で終わり、客席はシーンと静まってから大拍手。やはり、いい聴衆が集まっているね。

前半の精細さと後半の爆演の対比。とはいえ、ストラヴィンスキーの迫力には参った。ドビュッシーのピアノを演奏した、ジャン=イブ・ティボーテがかわいそうになるくらい。でも、すごい演奏を聴けて良かった。

 

『結婚』のカーテンコール。ドビュッシーのカーテンコールも撮っておけばよかった。