2023年9-10月パリ旅行(マーラー6番の感想編) ラトル指揮 バイエルン放送交響楽団 |   kinuzabuの日々・・・

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パリ旅行4回目の演奏会はサー・サイモン・ラトル指揮バイエルン放送交響楽団演奏会。会場はフィルハーモニー・ドゥ・パリ、2023年10月3日。




曲目は、マーラー作曲交響曲第6番「悲劇的」。

このオケでこの曲が聴けるのはうれしい。客席は今日も満員。舞台上は楽器があふれて期待が高まる。


演奏が始まって思ったことは、とにかくオケの音が美しい。特にホルン。こんなに美しく鳴り安定したホルンは聴いたことがない。弦も管も上品で美しいけれど迫力は十分あって、音も広い会場に響き渡るようにしっかり鳴らしてくれてマーラーの醍醐味を味わえた。

盛大に鳴らしても決して濁らないんだよな。

ラトルの指揮は、テンポよく、オケをあおって大いに鳴らす。時にテンポを揺らし、そこがもうひとつ私にはしっくりこなかったが、全体的には演奏に引き込まれ、存分に楽しめた。

第4楽章のハンマーは2回。ハンマー隣の楽器の人がハンマーから離れて座りなおすほど、力強いハンマーだった。

全体的にオケの音の美しさと迫力が心に残ったコンサートだった。


演奏とは関係ないが、演奏の途中でも、遅れてきた客を次々と席に案内していた。第4楽章で入ってきた人はいったい何を聴きに来たのかと思う。このホールの他のコンサートでは経験がないので、このコンサートだけ特別だったのかもしれない。