パリ旅行5回目の演奏会はパリ管弦楽団演奏会。クラウス・マケラ指揮。ピアノ独奏ユジャ・ワン。会場はフィルハーモニー・ドゥ・パリ、2023年10月4日。
4日続いたフィルハーモニー・ドゥ・パリの演奏会も今日が最後。毎日満員が続いてそれもすごい。
マケラ、ユジャ・ワンの組み合わせ。特にユジャ・ワンのピアノが楽しみ。この演奏会も大入り満員。
1曲目のドビュッシー「牧神の朝への前奏曲」は、なんかガサガサして、この曲特有の緊張感、個々の楽器の音色から来るすがすがしさがあまり感じられず、ちょっと残念だった。
2曲目からピアノのユジャ・ワン登場。真っ白なロングドレスで、結婚式でもするのかと思った。相手はもちろんマケラ。そういうわけではなかったけど、ラベルのピアノ協奏曲はテンポがよくて、音色が美しくて、すばらしかった。ユジャ・ワンっていいピアニストなのね。
ユジャ・ワンのお辞儀が、なんか新体操みたいに動きが急で、びっくりした。
休憩後もユジャ・ワン。お召替えで、灰色の前スリットのロングドレス。ラベルの左手のためのピアノ協奏曲。左手だけで見事に弾いた。テンポよく、迫力も十分。マケラはピアノを自由にさせてそれについていく感じ。
最後は管弦楽だけでバルト―クの『中国の不思議な役人』組曲。終始力で押して、迫力満点。もうちょっと、緩急とか、強弱があってもいいけど、この勢いある音楽はすばらしい。
いろいろ文句は言いつつも、マケラとパリ管、マケラとユジャ・ワンの活きのいい演奏を楽しめたいい演奏会だった。