『マーラー・シリーズ 沼尻竜典×京都市交響楽団』の公演に行ってきた。会場はびわ湖ホール。2021年9月18日。
曲目は、オールマーラープログラムで、
前半が交響曲第10番のアダージェット
後半が交響曲第1番全曲
前半の10番は、もう一つ単調で、京響の反応も悪く感じた。京響らしくないミスも目立った。こんな印象のせいか、ちょっと眠ってしまった。と言って、家で予習でＣＤを聴いたときも寝たんだけども。
一方、後半の1番はすごくよかった。沼尻さんらしい飛び跳ねるような音楽。京響もいい。楽章ごとにいろいろ違った印象があって、強い第一楽章、明るい第二楽章、ノリの良い第三楽章、精緻な第四楽章と面白かった。最後の爆発もよかった。踊る沼尻さんにしっかり応える京響。この曲を聴く醍醐味を味わえた。
10番の交響曲なんてめったに聴くことがないので、期待していたのだが、残念だったかな。でも1番で生き返った気分。あまりマーラーの1番は聴かなくなったけれど、やっぱり盛り上がる曲はいいねえ。次の京響は定演でワーグナー。こちらも大変期待している。