京都市交響楽団の第654回定期演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール。2021年3月27日。
指揮者は広上淳一さん。
ヴァイオリン独奏は小林美樹さん。
曲目は
ドヴォルザーク:序曲「自然の王国で」
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ドヴォルザーク:交響曲第7番
1曲目は、ドヴォルザークの序曲「自然の王国で」。
ドヴォルザークらしいどこか土のにおいのする音楽。優しくて美しい。
2曲目は、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。
音楽はいいテンポで盛り上がる。小林さんのヴァイオリンは、技巧はいい一方、音色的にはおとなしいと思ったけれど、なにしろ音がでかい。オケを突き抜けてとても気持ち良い演奏だった。
京響も見せ場たっぷりで、強い音にほれぼれした。
小林さんのアンコールあり。J.Sバッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ1番より アダージョ。バッハの雰囲気がとてもよくて、やるじゃん!って感じ。
後半は、ドヴォルザークの交響曲第7番。
これが最高にすばらしかった。広上さんの指揮は、ドヴォルザークの音楽を緊張感を上げて、激しくドライブしていく。
特に印象的だったのは第三楽章。リズムを極限まで追い込んで、突っ走る。第四楽章も激しかった。これでもかとあおる指揮にしっかりついていく京響。交響曲の醍醐味やね。
プログラム終了後に広上さんの挨拶があり、そのあとにアンコール。ドヴォルザーク:チェコ組曲ニ長調から 第2曲 ポルカ。アンコールがあったのは、今年度終わりの演奏会だからかな。
それにしても、広上さんと京響の充実を存分に味わえた公演だった。来年度の定演も京響の定演通いがやめられそうにない。