京都市交響楽団第655回定期演奏会の感想 京都コンサートホール 2021年4月23日 |   kinuzabuの日々・・・

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京都市交響楽団第655回定期演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール、2021年4月23日。



今回は今年度最初の演奏会で、今年度から首席客演指揮者となるジョン・アクセルロッドのお披露目公演でもある。

曲目はオール・ブラームスプロ。
 大学祝典序曲
 交響曲第二番
 交響曲第四番

最初からがっつりしたプログラムやなあ。


一曲目は大学祝典序曲。

京響の弦がいつものように重くないのだけど、何か引っかかっている感じがして十分に楽しめない。金管木管もどこか不安定に感じた。曲自体は最後に盛り上がるフツーのブラームスだけど、演奏に不満。


二曲目は交響曲第二番。

大学祝典序曲と同様、弦がまとまらない。弦の音を明かるいものに変えているのだろうけどなんか失敗してるよなと思っていたら、第四楽章で化けた。さわやかで気持ちの良い演奏。今までの不満が払しょくされた。


後半の三曲目は交響曲第四番。

じっくり始まった冒頭、弦は重くないけど、雰囲気は重い感じ。テンポが場面ごとに結構変わる。最終楽章はすごく早いけれど、決して分解はしない。全体的にはそれほど重くないけど、最後はずっしと来た。


最初はバラバラに感じてどうなることかと思ったが、第二番の第四楽章からすっきりと変わった印象。京響が持つ弦の重さを明るい軽いものに変えたように聴こえたがそれが最初はうまくいかなかったのがもしれない。

それでも、後半のすばらしさはこの指揮者ならではなのだろう。これからこの指揮者の元で、京響の音が変わっていくのかどうなるか、期待と不安が入り混じる印象。今後の京響に注目やな。