京都市交響楽団第653回定期演奏会の感想 京都コンサートホール 2021年2月19日 |   kinuzabuの日々・・・

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京都市交響楽団第653回定期演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール。2021年2月19日。



指揮者は小泉和裕さん。
ヴァイオリン独奏は南紫音さん。

曲目は、
ワーグナー:歌劇『タンホイザー』序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:交響曲第1番

京響の定演には珍しく、名曲コンサートやね。


さて、一曲目は、「タンホイザー」序曲
遅めでじっくり進み、ここぞというところで弦がうなり、木管、金管が響く。でも少し音の隙間のようなものを感じてしまった。


次はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。

南紫音さんのヴァイオリン独奏は生き生きしてよかった。でも、京響の迫力が凄くて、ちょっとかわいそうかな。京響の弦の響きにほれぼれしたわあ。


ブラームスの交響曲第1番。

重々しく始まり、重心が低く、密度の高い演奏。指揮者がオケの各声部を際立たせ、それに十二分にこたえる京響。弦はうなり、木管は歌い、金管は輝く。交響曲の醍醐味やね。すばらしい。

それにしても京響の迫力は凄い。その力を存分に味合わせてくれた名演だった。


ところで、演奏ではないのだが、曲目が名曲になると、周りの人の頭とか手とかが曲に合わせて動くことが多くなる気がする。私は他の人のそういう動きを見ると演奏を聴くことに集中できなくなる質なので、それほどメジャーではない曲のコンサートの方が楽しめるのかなと思った次第。

もちろんいい演奏会だったけどね。