京都市交響楽団第652回定期演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール、2021年1月24日。
指揮者は高関健さん。
曲目は、
ベートーヴェン:交響曲第4番
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
今回、舞台上の楽器の配置が独特で、ヴァイオリンは両翼配置、コントラバスが最後段に一列に並んでいた。ちなみに打楽器は上手サイド。
さて、前半はベートーヴェン。
14型の弦にしてはすっきりした印象。テンポも中庸かな。いい演奏だったと思うが、やっぱり私はベートーヴェンが苦手。なので、真価はわからず。
後半はショスタコーヴィチ。
すっごい迫力。特に弦のうなりが凄い。地鳴りのような低音に、輝く高音。第三楽章では鳥肌が立った。そんな弦にかぶる木管金管打楽器の迫力たるや、すさまじいものがあった。
まるで地獄の窯からこぼれだした怨霊があばれているかのよう。これまで何度も聴いてきた曲に、これほどまでに震えたことはない。ショスタコーヴィチの神髄に迫った名演だと思う。
高関さんは暗譜で指揮し、この大音楽を作り上げてくれた。そして、さすがは京響、この激しさやうねりを余すことなく見事に演奏し、この曲の醍醐味を存分に味合わせてくれた。本当に素晴らしい。
こんなすごい体験ができるから京響の定演通いはやめられない。