京都の秋音楽祭開会記念コンサートの感想 京都コンサートホール 2020年9月20日 |   kinuzabuの日々・・・

  kinuzabuの日々・・・

      徒然なるままに日々のこと、考えていることを書き連ねる

京都の秋音楽祭開会記念コンサートに行ってきた。会場は京都コンサートホール。2020年9月20日昼の部。



指揮者は高関健。

オルガン独奏は福本茉莉。

管弦楽は京都市交響楽団。

曲目は
ジョンゲン:大オルガンと管弦楽のための協奏曲
レスピーギ:交響詩「ローマの松」

 


コロナ対策のため60分休憩なし、座席は市松配置で昼、夕の2回公演。やはり市松模様では客席が寂しい気がする。聴いている分には前後左右の席に人がいないから気楽なんだけどね。

舞台上はざっと見て75人の団員さん。弦は12型。見た目ではずいぶん増えた。先週の定演でも同じぐらいだったんだろうと思う。舞台後方にはオルガンの鍵盤が用意され、P席にはバンダのものと思しき譜面台と椅子。


一曲目。初めて聴く曲だが、優雅というか優しいというかそういうメロディにあふれた曲。オルガンとオケとのやり取りは結構細かく、両者が競うように進んでいく。協奏曲だから当然か。

最後はオケとオルガンが強奏して迫力満点。派手で、力強くて、元気いっぱい。

独奏者の福本さんは、背が高くて、髪が長くて、華というかオーラがあった。肩から腕にかけての筋肉の付き方を見ると、オルガン演奏って力がいるのかとちょっと思った。


二曲目。ローマの松。高関さんは譜面を閉じて暗譜で指揮棒を振った。とてもさわやかで気持ちの良い音楽が続く。聴きなれた旋律に京響の美しく迫力ある管弦楽。たまりませんわ。

そしてラストの「アッピア街道の松」。心持ちゆっくりとはじまり、じわじわ攻めて、そして最後の大爆発!期待を超えるスケールの大きな演奏。この爆演を待っていた。それにしても銅鑼の鳴らしっぷりがすごかった。


60分と短い公演だったが、色彩豊かで濃密で、これ以上ない管弦楽の大爆発を存分に楽しめた。これぞ管弦楽の醍醐味。コロナで大変な中こんな楽しいプログラムを組んでくれて感謝しかありません。

また京響の公演を楽しみにしています!