京都市交響楽団第648回定期演奏会の感想 京都コンサートホール 2020年8月29日 |   kinuzabuの日々・・・

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京都市交響楽団第628回定期演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール、2020年8月29日。

 


指揮者は阪哲朗、Vn独奏は石田泰尚(京響特別客演コンサートマスター)。

曲目は、
ヴィヴァルディ 『四季』
レスピーギ 組曲『鳥』

コロナで変更になったプログラムを見た印象は、『四季』なのか?定演で?ということ。正直残念に思った。


しかし、その『四季』は大変美しいものだった。5-5-4-4-2の弦が極めて美しハーモニーを奏でる。こんな『四季』ならいいかな。不満なのはテンポ。優等生。最後の締めは大変良かったけれど。


二曲目の『鳥』は極めて端正で引き締まったもの。曲は古典的。鳥のフレーズが美しい。個人的には大好きなラモ―の曲からの引用がうれしかった。チェンバロ曲をフルオケで聴くのもなかなかいい。京響の実力が発揮され大変満足した。


最後に定演には珍しくアンコールもあった。ウォーロックの「カプリオール組曲」から第1曲バス・ダンス。これも古典的。


演奏された3曲ともバロック、古典的で、しっかりした京響の音に満足した。ただ、京響で、古典的な曲だけのプラグラムは少し物足りない。早く、心を震わす管弦楽の世界が戻ってくることを願っている。