最近、「事業仕分け」がマスコミを賑わしていますが、このこと自体の評価は人それぞれだと思いますが、概ねよくやっているという評価ではないでしょうか。
今まで野党だった政治家とか学者とか評論家という「素人」が、役人という「玄人」の説明を聞いて、それを論破しながら、その事業の必要性を一時間以内に判断するという離れ業を次々と行うわけです。それをまたわざわざインターネットで同時中継しいるそうです。
要するに、民主党は今までの自民党政治はいかに役人丸投げで、役人はいかに自分たちだけで好き放題にやってきたかを国民の前にさらけ出そうという意図のようです。
役人には役人の言い分があるのでしょうが、天下り法人を作り、そこに天下りした役人がたくさんの報酬をもらっていると、いかにその事業の重要性を主張しても、説得力がありません。
当然、マスコミの論調も民主党よりになって、それを聞く国民もそれに拍手するということになります。
ボクも議員生活を10年もしていると、どうしても役人と馴れ合いになってくるようで、気をつけています。
我々は住民からの頼まれごとがあると担当課の役人に頼むわけですが、そこに「しがらみ」のようなものができてしまいがちです。
そうするとどうしても役人の肩を持つというか、役人と馴れ合いのような関係になっていきやすいものです。
やはり、自民党政権は長く続いたために、役人と馴れ合いになり、緊張感が無くなってしまっていたようです。
僕たち選挙で選ばれている人間は「住民に選ばれているのであって、役人に選ばれているのではない」ということを肝に銘じ、常に役人との間に、チェック機関の一員としての緊張感を持っていたいものです。