BOSS ML-2 Metal Coreが手元に来たので動作チェック。
うちのスタジオを使ってくれているバンドのギタリストTさんが使っているので良い感じの音なのは理解していました。
因みにTさんのエフェクターはML-2のみ、JCのコーラスを薄くかけてるだけという超シンプルセッティング。めちゃくちゃギターが上手なんですけど出音も綺麗なんですね。
で、試したところびっくりです。
ノイズがほぼ無いんです。ハイゲインディストーションなので普通ならノイズリダクションが必要だったりするんですけどホントびっくりです。ゲイン0でも結構歪むので11時~12時で十分。それ以上だとハウる。
とりあえずBASSとHIGHのイコライザーは弄らずセンター(12時)の位置。アンプはRoland GC-405というマイアンプ。スタジオ内ではバンドさんが練習中だったので事務所で結構な音量にしつつ試しました。ギターは特別ハイゲインでもない純正ピックアップのDAISYちゃん。
とにかくリフの刻みが心地いいですね。微妙に箱鳴り感もシミュレートしている感じもしました。
個人的にディストーションで気になるのはフロントピックアップでギターのボリュームを絞った時の音。必ず試します。クリーンに近ければ近いほど個人的にはアリという一つの判断基準です。
そしてその音は流石にクリーンまでは出ませんでしたが結構綺麗なクランチ音。これはこれで良い感じです。同じ設定でリアピックアップ、フルボリュームにするとガッツリ歪みます。
そしてもう一つのチェックはフロント、フルボリュームでハイポジションを弾いた時の音。
ハイゲインのディストーションの場合、リアでガッツリ気持ちいいリフが刻めてもフロントでハイポジションを弾いた時の音が汚い場合が多々あります。フロントなのにトゲトゲしている感じ。
思わずTさんの音を思い出しましたw綺麗なマイルドなトーン。気持ちい音です。
他にもハイゲインなディストーションをいくつか持っていますがやはりノイズの問題が一番気になる点です。ノイズゲート付のやつもあるんですがONにするとなんか微妙な感じだったり、ハイポジションで弾いた時が残念だったり。
ML-2は見事に全部クリアーしちゃいましたw音自体はBOSSさんらしい優等生な歪みですね。
思ったほどドンシャリでもないので幅広く使える音だと思います。名前がMetal Coreなのでハードロックとかには向かないとかでは全くないです。
余談ですが最近のBOSSさんはアナログ回路で定番なものは残しつつ歪エフェクターを徐々にフルデジタルへと移行させようとしているようです。
新作のエフェクターの基板はほぼ同じで心臓部を書き換えるだけでエフェクターの種類が変わるみたいな感じです。
これでコストダウンもできるしBOSSさん的には楽ですね。
以前紹介したDigiTech iStompが似た原理で、ソフトの中身を書き換えるだけで別のエフェクターへと変わる。凄い時代ですねw
商売上手なBOSSさんと商売下手&運が無いDigiTechさん。
歪系コンパクトエフェクター=アナログという固定観念でコンパクトエフェクターの歪みはアナログだから良くて、マルチの歪みなんかデジタルだからクソだって思っている人がいるでしょう。そしてその中にはML-2はアナログだからやっぱ良い!とか言ってる人もいるんじゃぁないでしょうかwww
試してみたい人は声をかけてくださいね~
※追記
スタジオが空いたのでJC-120に突っ込み爆音で試してみました。
ついでに持っているディストーション達も並べて比較をしました。
やっぱりML-2はドンシャリでしたw
というかJC自体ミドルが少ないアンプなので(その分あの綺麗なクリーントーンが出る)余計にドンシャリですね。
持ってるディストーションで一番のドンシャリがIbanez PL-5 というやつなんですが同じ位でした。
そしてやはりノイズがダントツで少ないですね。そしてハイポジションの音も綺麗です。
刻みのリフもズンズンと心地いいのも他のディストーションより上でした。
Metal Coreというネーミングはホントその通りな感じです。