”今日”は2024年3月6日、水曜日です。
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以前行われたコンサートのなかで、かつて私が同じ3月6日に観たコンサート等は、
1982年 ; Rock Super Session vol.1
(2023年3月6日に書いて投稿しました)
1985年 ; Nina Hagen
1986年 ; Tommy Shaw
2000年 ; Megadeth
2012年 ; IL DIVO
(2022年3月7日公演分とまとめて書いて投稿しました)
2014年 ; Rolling Stones
等でした。今日もまたコンサートの思い出記事を書けます。
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1985年に行われた、
Nina Hagen
(ニナ・ハーゲン) のコンサートの想い出を書きます。
Program-¥1800
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◎1985年3月6日(水)
@大阪厚生年金会館 大ホール
◎18:55-20:07 (e-1)
前日に名古屋でTOTO のコンサートを観ましたが、この日は趣が全然異なる”パンクのゴッドマザー”と呼ばれたNina Hagenのコンサートでした。
大阪まで遠征しました。
Siouxsie SiouxやLene Lovich、そしてコロナ禍においてダンナのRobert Frippとともに”サンデーランチ“という世界的に話題となった映像を配信し続けたToyahなどと並んで’70年代後半から吹き荒れたロンドン・パンクの中でもひときわ異彩を放ってたのがNina Hagenだったと思います。
元々東ドイツ出身で西側に亡命してロンドンに移り住んだ、という異色の経歴を持つ彼女ですが、けばけばしいメイクと、奇抜なヘアスタイルやファッションで当時強烈なインパクトを放ってました。
ドイツ語なまりの英語のヴォーカルが新鮮で強烈でした。
ちょうどあのころ"99 Luftballons 『ロックバルーンは99』"の世界的大ヒットで人気だったNENAもドイツ出身ですが、NENAの方は西ドイツですから、統一前の抑圧された東ドイツ出身のNina Hagenとはいろんな意味で違ってたのかなって、今になって思っています。
さて、コンサートの方ですけど、観客の入りは決して芳しくはありませんでしたけど、逆に集まったのは熱狂的なファンが多かったんだと思います、ステージに近い辺りは熱気に包まれていました。
かなり印象的なメイクで登場した彼女ですけど、こういった女性アーティストのコンサートではいつもながらの”キャー、カワイイ”って女性ファンからの歓声が上がってました。
メイクのせいだけではないと思うんですけど、唄う時の彼女の”目ジカラ”というものはすごいって感じました。
またドスのきいた歌い方から、オペラのソプラノ歌手みたいな歌声まで多彩なヴォーカルを聴かせてくれました。
Nina Hagen New York New York (youtube.com)
ヘアファッションに関して言えば、たしかかつらというかウィッグみたいなもの取り換えてたような気がしますけどちょっと不確かです。
オリジナル曲が面白かったのはもちろんですけど、"TV-Glotzer (オリジナルはTubesの"White Punks On Dope"の)"やSweetの"Ballroom Blitz"などのカバー曲も楽しかったです。
また"My Way"はあの"My Way"なんですけど、途中ちゃんとパンクってました。
Set List
ところで、長年ドイツのトップを務めたメルケル首相が退任しましたが、その退任の式典用に彼女がリクエストした(ドイツはそれが慣例になってるんだそうです)曲の一つにNina Hagenの"Du Hast den Farbfilm vergessen 『カラーフィルムを忘れたのね』"が含まれてて大きな話題になりました。
Nina Hagen - Du hast den Farbfilm vergessen 1974 (youtube.com)
メルケル元首相も東ドイツ出身ですけど、日本語タイトルではかわいい感じがするこの曲、抑圧されて物不足が続いてた東ドイツの内情を暗に唄っていますが、この曲がヒットした(してたらしい)1974年ごろ20歳になったばかりのメルケル元首相も胸躍らせてたのかなって想像すると微笑ましくも思います。
でもこの曲が彼女の政治活動の原点の一つになった、というのもまた驚きです。
私もネットで当時の映像を探してみましたが、コンサートを観たころのNina Hagenとは雰囲気が全く違っててビックリしました。
ちなみに、こんないわくつきの曲があることすら知りませんでしたけど、コンサートではやりませんでした。
彼女最近も音楽活動を続けてるらしいですけど、この次来日するときはひょっとするとこんな曲もやってくれるかもしれませんね。
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最後までご覧いただきありがとうございました。