わたしはわたしらしくいこう。
わたしなんだから。
わたしはわたしらしくいこう。
わたしなんだから。
私は今、生きている。
何のために生きていくのか、答えは今も出ないまま。
人は、何かを探すために生まれてきたのだという。
少女が歌を選んだのは、歌が少女の呼吸だったからだ。
歌って歌って、歌い続けて、それでもその先に答えはきっとないのかもしれない。
キャンパスを置いてどこかに行ってしまった画家。
残された何百枚もの絵。
とりつかれた様に描き続けた。まるで静かな狂気のように。
あれほど描き続けた画家が何故キャンパスを置いていったのか、きっと誰にもわからなかった。
彼は心を残したのだ。
彼にとっては、描くことは呼吸することであり、生きることであり、彼の存在そのものの証だった。
そして描き続けて何かを知った。
キャンパスを置き去りにして去る瞬間、何を想っただろう。
その真っ白な一ページは、最後に彼の魂を映していた。
そうやって、ひとは生きていくのだ。
白い世界に辿り着いた彼はきっと悟った。
自分の中の何かがそこで終わり、そしてまた新たに始まったのだ。
この場所へ辿り着くために、遠い日、彼はキャンパスに向かった。
どんな迷いがあっただろう。
彼の中には、抱えきれないほどの輝きが存在し、それを何かに残さずにはいられなかった。
彼の中の何かが外に出してと叫ぶ。
自分は生きている、と。
それこそが、止めてはいけない呼吸だったのだ。
その少女にとって、歌うことは息をするのと同じくらい自然なことだった。
大切だった。けれど、歌えないことがどういうことなのか、ちっとも知らなかった。
どんなに苦しいかわかってなかった。
本当に息ができなくなるなんて、どんなに少女の中の少女が叫び続けていたか。
もう一人の少女は、少女の中で、ずっと待っていたのに。
歩いていくなら。
生きてゆくなら。
激流が押し寄せる。
行き場のない想いと願い。
彼女が唄で呼吸をしていた頃。
小さい時から歌が大好きで、アニメの曲を覚えては歌った。
あの頃、ソプラノは親友だった。
今も私の背中を見て、忘れないでと静かに笑ってる。
私にできることは何だろう。
私がしたいことは何だろう。
私は何をしなきゃならないだろう。
私は何のために、生まれてきたんだろう。
興味のあることはいっぱいある。でも一つ選んだらどれも違った。
ずっと声が聞こえる。
違うでしょ?
早く見つけて、と叫んでる気がして、でもどうしてもわからなくて。
私には大切なものがある。
だけどそれでも、何をしたらいいかわからない。
見当が全く付かない。
歌えない場所にいた時、息が止まりそうになったのに、必死に堪えていたのに、
でも無視できない何かが道を見えなくする。
歌が大好きだ。伝えなきゃいけない。伝えたい。あの人たちに憧れてもいるのに。
嘘はない。
そのために生きたいのに。
"本当に?"
本当に!?
―――高校二年生、夏。
さき
まだ、未来は見えない。
昨日買った、このライトノベル。
今さっき読み終って、ここに書かずにはいられない。
すごい。すごい。すごすぎる!
何気なく立ち読みしたら止まらなくなって、思いがけず買っちゃって、
読むのが止まらなくて、ラストの両ページの帰還の絵と、再開に胸が打ち震えた。
なんて素晴らしい。すごい。読めてよかった。この本に出会えてよかった・・・!
※多いにネタバレ含みます。先が楽しみな方は見ないことをお勧めします。
塩害という、人が塩の塊になってしまう病の時代。
人口は人類絶滅の危機にまで晒され、治療法も、原因すらわからなかった。
ただ、東京湾に、天を突く程の巨大な塩の結晶が隕石として落下しただけ。
道端には、元は生身だった塩の彫刻が林立し、家族もまたどこかでそうなってしまったのか
仕事から帰ってこなくなり、愛する人は手から塩を吹きはじめ、目の前でゆっくりと白く固まっていく。
あいしてる。そう言いかけた形のままで、白く凍りついた塩の柱となった。
”二人は、世界と溶け合ったのだ。それは、永遠を手に入れたことに―――なるのか。”
“真奈ァ・・・・・・目が、濁ってきたよォ・・・・・・。”
あたし、迎えにも行ってあげなかった。きっと家に帰りたかったのに、
もう、誰かと混ざって見分けもつかない。
世界でいちばん愛してる人が、目の前で安らかに微笑むすがた。
-俺が先かあいつが先か。-
一体自分たちに後どれだけの時間が残っているのか。
そして、一人の男が訪ねてくる。彼は言った。
“じゃあ言い方を変えよう。世界とか、救ってみたくない?”
厚木の米軍基地を襲撃・飛行機を強奪し、その男が塩害の原因とみた結晶を攻撃・破壊。
それは塩害の原因が確定されるまで静視しようとしていた、世界への大規模テロを意味していた。
そして実行するのは、
その人は、
初めて会ってから、わざとらしいほどそっけなく助けられてから、ずっとたくさん見つめてきた。
優しくするとき怒る人を気づかれないように見つめてきた。
優しい目と優しい手と優しい仕草と。
どうしてこんなにぐずぐずしてたんだろう。
変わらない明日が来るなんて、もう世界は約束してくれないのを知っていたのに。
けれど、少なくとも、自分が手を伸ばす自由はある。
手は動くのだ、自分が伸ばそうとさえ思えば。
たとえ、それが届かなくても。
――――――恋は恋だ。
いつか聞いた台詞。
“わがままだけど、身勝手だけど―――俺たちが恋人同士になるために、世界はこんな異変を
起こしたんじゃないかって。”
そう言って海を目指した恋人たち―――。
世界なんか救わないで!だから無事でいて!もう旧い世界のほうがよかったなんて言わないからっ!
空気が、激しく動いた。
触れた唇が同じ温度に。
「先に死なれたら俺がたまらねェんだよ!」
手は届いた。思いがけず。
ただし、届いた瞬間振り払われた。
世界なんかどうでもいい。あの人だけ無事でいてくれるならそれで。
世界が救われることを、何千人、何万人、何億人の人が望んでいたとしても。
ごめんなさい。ごめんなさい。誰に謝っているかもわからずに、ただ何度も呟いた。
たとえ世界中から憎まれても、その歪んだ願いを捨てられない。
あの人にもしものことがあったら、たとえ世界が救われたってそんな世界には何の意味もないのだ。
“何であんたが誰かに謝んのよ”
“好きな人に死なないでほしいって思うのが何で悪いの。あんた、二尉が好きなだけじゃない”
秋庭が好きなだけなのに。
まるで世界中にその恋は悪い恋だと言われているような。
“悪くないから”
そして、秋庭を探す扉は、別の人によって閉ざされた。
居場所を教えてくれるって言ったのに、
どうしてこんな、最後まで、―――誰も彼もが邪魔をする。
“ここを―――開けてください。別に、秋庭さんの居場所教えてくれなくていいですから。
もう、誰にも頼まないから―――ここを開けて。あたしが勝手に探すんなら自由でしょう?
やみくもに探したって見つかるわけないんだから、誰にも迷惑かからないでしょう?”
“あたしも邪魔しないから、あたしを邪魔しないで”
“ごめん。行かせるわけにはいかないんだ。頼まれたんだ。君に二尉を追わせるなって。”
誰に。
“秋庭二尉に。”
真奈の頬を涙が滑り落ちた。
こんなに苦しくてままならないなんて。そのうえ―――。
秋庭自身が一番ままならない。
お願い。秋庭さんと、話させて。
ドアの向こうからはごめんと返ってくるばかりだった。
司令のおかげで部屋から出られた真奈は、挑まれた。
“秋庭のためなら何でもできる?”
そして挑み返すように頷いた真奈は、塩害の実験室―――入った人間を塩化させるための部屋へ入った。
そして司令は秋庭へと無線を繋ぐ。真奈をあの部屋に入れたと聞き激昂する秋庭に、司令はこともなげに
言い放った。
“作戦をね、成功させて帰っておいで。それで丸く収まるよ。”
死ねなくなった。
「てめえ今度こそ殺してやる!機体の海上投棄なんざ知るか、直で立川に降りるぞ!
せいぜい苦労して後始末しやがれ!」
伝令にマイクを突っ返し、秋庭は自分に何かあったら真奈に渡してくれとつい先ほど渡した認識票(ドッグタグ)を
隊員から引ったくった。
「やめだ、辛気くせえ! 生きて帰るぞ!」
秋庭は必ず戻ってくる。そう信じる。信じることでもし願いが叶うなら、部屋を出ることは
自分の願いを疑うことだ。信じているなら出る必要はない。
願をかけるなら全身全霊でかける。弱気に願ってもきっと何も叶わない。
それに、もし秋庭が戻ってこないとすれば―――もっと出る必要はないのだ。
秋庭のいない世界なんてもう要らないから。
――――あたしたちは、恋だろうか。
手が届いたことは、等しい温度になった唇は、夢ではなかったかと思えてくる。
怯えるように息をした慄きさえも。
だからまだ半分だ。半分、真奈の分は恋。
“分かれよ!”
叫んだ声が耳に蘇る。―――分かってなんかあげない。
ちゃんと分からせてくれるまでは、分かってなんかあげない。
ちゃんと、秋庭の分の半分も恋だと教えてくれなくては、半分ではなくひとつの恋だと―――
どうか分からせて。
世界なんかどうなってもいい。どうか、あの人が無事に戻ってきますように。
世界で一番身勝手な祈りを呟く。
あの人をください。あたしにとってすべての意味を持っているあの人を。
そして、最後のページのあの言葉。
何てぶっきらぼうで、愛想のない―――
でも。
まるで、愛していると言われたような気がした。
何て胸を打つstory。
読むほどに、手が止められない。どうなってしまうのか、はらはらしながらページをめくった。
本を閉じた時、またひとつ、心の宝物に出会えたと、強く感動した。
素晴らしかった。
何も言わずに読めと触れ回りたいくらいに。
私の中で、彩雲国物語と文学少女と、ハリー・ポッターに匹敵すると思った。
これらは絶対、絶対読まなきゃだめだという、本と。
愛する人と世界を秤にかけられたとき、自分は何を思うのだろうか。
喪って初めて気付く大切さ。掌からすり抜けそうになって初めて、愛していたのだと気付いた。
本当に素晴らしかった。
電撃文庫版ライトノベル『塩の街』。著者/有川浩 Hiro Arikawa
これほどに素晴らしい感動を、あなたに伝えたい。あなたにも是非、是非読んでほしい。
どうしてこんなに涼しいんだろう。
暑くない夏。
中学の体育祭に白熱した、あの33℃晴天はどこに行ってしまったの?
暑いといえば暑いけど、嵐の前の静けさのような 今年の “夏”。
蝉の鳴き声も弱弱しく聞こえる。
今年はあまり蚊に刺されない。まだ夏は終わってないけど。
9月に本場の夏がきたりして・・・。体育祭は9月だったしね。
それは勘弁。
だけど、温暖化が進んでいるのに、冷夏って何なんだろう。
今年の梅雨、長くない?
地球・・・
大丈夫?
そんなはず、ないでしょ?
今年の夏は過ごしやすくていいね~。
本当に?
夏って気がしない。
もっと暑ければよかった。
地球が無事なら、冷夏でもいいけれど。
そんなはず、ないでしょ?
一人ひとりが意識しなきゃいけない、
自分が守らなきゃ誰が守るって、
人の気持ちが薄くなってる。
自分一人が守ったって、今さら何も変わらないと言う。
自分のことはどうとでもなる。だったら、せめて自分が守らないでどうするんだろう。
変わらないんじゃない、変えようとしてないから、そんなことが言える。
変えていくのは誰かじゃない。いつだって自分自身。
誰かのせいになんてできない。私達は皆、地球に生かされているのだから。
自分がやろうとしないのに、誰かがやってくれるはずがない。
恥ずかしいことだと、自分に言い聞かせて、私にできることは何だろうって、考えたい。
そんなのは綺麗事だなんて言う人になりたくない。
理想論なんて言って終わらせる人になりたくない。
叶えるために小さな何かを犠牲にする人になりたくない。
最善を尽くす人になりたい。
そのための力をつけるには、どうしたらいい?
将来の夢も見えていない、私にはまだわからない。
だけど、一番大切なのは、この想いを持ち続けることだと思う。
私はまだ見失っていない。「おかしい」って感じることができる。
本当に最善を尽くす世界なら、私の家のようになっているはずがないから。
繋がっている。
人の意思が何かを変えていくなら、冷夏も貧しさも、人の気持ちも犯罪も、全て繋がっている。
どれか一つを正そうと思っても、無理に決まってる。
物事には理由があるのだから。
やらずにいられなかった理由を、人の気持ちを理解することだって必要。
駄目だ犯罪だと言ったって、どうしようもなかった人や、真実のあった人や、
それしか自分を伝える術のなかった人達はどうすればいいんだろう。どうすればよかったの。
大切なのは怒ること?
私は・・・
違うと思う。
なんでこんなに話逸れてんだろう(笑
私の得意技です(笑
でも、これを読んで、話飛んでるだろって思う人は、今の私にはよくわからない。
だってどこも飛んでない、全部繋がってるから。
B型の特徴:話が飛ぶ。だけど頭の中では繋がってるので、本人にしかわからない。
そうみたい?
全てにおいて、ちゃんと理由があるんだなって、思ってほしい。
それだけで救われる人がいるから。
誤解されることって、理解されないことって、本当に辛いことだから。
そんな些細に思えることが、誰かにとってはすごく辛くて、苦しくて、
それこそが、本当に人を追い詰めてしまうことだから。
私が地球だったとしたら。
嬉しくて、不思議で、愛しくて、幸せで、
寂しくて、とてもとても、とても悲しいと、思う。どうして気付こうとしないのって、怒りだってする。
歯痒いね。もどかしいね。だから言葉も大切。
自分の想いを言葉で表現して、誰かに100%伝えることができたら。
私はどんなにほっとするだろう。
小さな頃に憧れた、漫画やアニメのキャラクターのように、
星々の海を自在に渡るように、自由に言葉にすることができたら。
どんなにほっとするだろう。
想いはちゃんとここにある。私の心の世界に、伝えたいことはいくらだってある。
だから大丈夫。
自分自身が忘れずに、大切な想いを持ち続けていさえすれば。
それが本当は一番重要で、難しくて、大切なことだから。