『テネシー・ワルツ』(安部恭弘/1986) | 『Go ahead,Make my day ! 』

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さてさて、昨日の『Double Imagination』に続いてこの人ですが。

安部 恭弘(あべ やすひろ、1956年1月13日 - )は作曲家・シンガーソングライター。東京都文京区出身。早稲田大学理工学部建築学科卒業。

・経歴
大学時代よりアマチュア音楽活動を始め、「ヤマハポピュラーソングコンテスト」で杉真理、竹内まりやらと出会う。音楽のジャンルではボサノヴァが好きで、ボサノヴァのリズムをベースにした曲ばかり作曲していたため「ボサアベ」というあだ名をつけられた。
大学卒業後、大手ゼネコンに就職するが音楽が忘れられず意を決して退職。しばらくの間はミュージシャンではなくディレクターとしてスタジオレコーディングを手掛けたり、他アーティストのライブにコーラスとして参加しつつクリスタルキング、大橋純子、竹内まりや、稲垣潤一等への作曲提供をしていた。稲垣潤一への代表的提供曲『ロング・バージョン』のリズムもやはりボサノバである。
大瀧詠一(杉とともに佐野元春(安部と同年で早生まれ)と交流がある)は大学の先輩である。また学生時代に野々村真の家庭教師を務めたこともあるという。
プレイヤーとしてもステージではギター、キーボードなどのプレイを披露。特に小田和正の初期のソロのステージでのギタリストぶりは印象深い。これはかねてより小田と親交があっただけでなく「リードが弾けてコーラスがとれるギタリスト(ついでに、キーボードもできれば尚可)」という小田サイドの意向が大きかったと言われている。

・活動履歴
1982年11月にシングル『We Got It!/裸足のバレリーナ』で東芝EMIからデビュー。当時同じ東芝EMIに在籍し、1980年代に活躍したシティ・ポップスのアーティスト達と共に「ニューウェーブ4人衆」(稲垣潤一、安部恭弘、鈴木雄大、井上鑑)と呼ばれ注目を浴びた。
1983年3月、ファーストアルバム『Hold Me Tight』を発表。以後1995年までオリジナルアルバム11枚を発売(ベストアルバム除く)。
1996年、芸名を「安部泰宏」と改名。
1999年11月、村田和人、鈴木雄大、伊豆田洋之と共に "A,M,S & I" というユニットを組み、アルバム『奇跡はここにあるのさ』をリリース。
2002年11月27日、7年ぶりにソロCD『4 New Comers』(デビュー20周年を記念したミニアルバム)を発表。この際、芸名を「安部恭弘」に戻す。
2003年3月・6月に、引き続きデビュー20周年を記念してミニアルバム『HEAVEN ROSES』『CHRONICLE』をリリース。
                              (出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

いやあ、出てくる名前や単語の端々に時代を感じさせてくれますねぇ。(笑)

わたしがこの人のファンになったのは姉の――正確には姉の彼氏、現在の義兄――の影響です。
世代的に言うとわたし(1970年生まれ)はポップス・ニューミュージック全盛期とは微妙にズレていまして、わたしの中・高校生時代はシンディ・ローパーやデュラン・デュランなどの洋楽ブームの真っ只中でしたから、少し上の世代の影響がなければ興味を持つことはなかったと思います。
(とは言え、上記「ニューウェーブ4人衆」から稲垣潤一が『ドラマティック・レイン』でブレイクしているのですが。ちなみにカラオケの持ち歌です。笑)

ところでこの曲のタイトル、昔からお付き合いのある方はご存知かと思いますが、わたしが最初にこのブログに載せた(そして未完のまま放置中……)処女作に引用しております。自分でタイトルをつけられないのはその頃から直ってないわけですが、それはともかく。
同じ曲名引用でも他の作品は劇中歌として使ったり(「Left Alone」「La vie en rose」など)歌詞を物語と重ねたり(「Change the world」)していますが、「テネシー・ワルツ」の場合はどちらかというとサビのこの部分をモチーフにしようとした部分があります。

woo baby stay 男と女
stay 抱き合う他に
繋ぐ絆 確かめられないね
woo baby wait 誰かの胸で
wait 泣きたくなるね
窓にテネシー・ワルツ


曲そのものを登場させるつもりはありませんでしたから、ひょっとして完結させることができていたら「何でこのタイトルやねん?」と言われていたかもしれませんね。(笑)

ついでに安部さんの歌を2つほど貼っときます。
上はこの人の最大のヒット曲である『ロング・バージョン』ですね。但し、ヒットしたのは↑のウィキ引用にも書いてある通り、稲垣潤一に提供したバージョンですが。下は安部さんバラードの傑作(だとウチの姉が主張する)『Irene(アイリーン)』です。この人のファルセットは繊細というか、ナイーブというか、ちょっと独特ですね~。