官能小説について短い考察。 | 『Go ahead,Make my day ! 』

『Go ahead,Make my day ! 』

【オリジナルのハードボイルド小説(?)と創作に関する無駄口。ときどき音楽についても】

『Go ahead,Make my day ! 』-ぶりとにー・すぴあーず

えーっと、前のエントリで、

>フィルタリングにかかってみたいというだけの理由で官能小説とか書いたろかいなと思ったりもしますが、この画像だけで総スカンを喰らいかけた事実を鑑み戦略的撤退します。

とか書いておきながら、いろいろと構想を練ったりしてたんですが。

いやあ、官能小説って難しいですね~。

何が難しいって、官能小説である以上はヤルことは1つなのですが(笑)、どうやってそこへ話を持っていくのか。そのシチュエーションを作るのが非常に難儀なのですよ。
しかし、それ以前に官能小説は基本的に濡れ場しか求められていないジャンルなので、そこへ至る過程に多くの文章を割くわけにはいかないわけで。従って、一般の小説と比較して「そりゃありえんだろ?」という形でそこを通過してしまう必要性から、どうしても「物語として」稚拙かつ陳腐にならざるを得ないのですね。
この辺がいわゆる市販の官能小説がどうも喰い足りないというか、単純に読み物としてつまらない理由だと思うのですが――

解決策としては映画用語でいうところのホットスタート、つまりいきなりその場面から始めて、ヤッてる場面(笑)と場面の間にエピソードを挟むとか、傍観者的な視点の人物に物語部分を語らせるとか、そういう方法しかなさそうです。
が、しかし前述と重なりますが、このジャンルの読者はそういうものの積み重ねを認めてくれないので、結局は余計な部分扱いの徒労になるのですよねぇ……。

えーっと、何を実際に書く人みたいな心配をしてるんだという話ですが、たまにはこういう創作考(もどき?)みたいなことを考えてみるのも一興かと思うわけです。
ま、だからって特に有効な答えが出るわけでもありませんが……。

結論:濡れ場はその場面より仕込みの方が数段難しい。

(この記事にブリちゃんの画像を貼ったことに深い意味はありません。笑)