『私だけの十字架』(Fausto Cigliano/1977年) | 『Go ahead,Make my day ! 』

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【オリジナルのハードボイルド小説(?)と創作に関する無駄口。ときどき音楽についても】




(前回がアニソンだった反動でしょうか……)

刑事ドラマの名曲数あれど、これに勝るものはありますまい。「特捜最前線」のエンディングテーマである「私だけの十字架」です。
基本的には放送で使われているのは2番の歌詞(ときどき3番だったりもしたようですが)で、耳に残っている独特のリズムは2番からなのですね。1番は何となくしんみりしたバラード調なのが、今回改めて聴いてみて少し驚きでした。
ちなみに歌っているファウスト・チリアーノ氏はイタリア・ナポリ出身のカンツォーネ歌手。名前が似ているので誤解している人が多いそうですが、クロード・チアリ氏とはまったくの別人。(笑)

私だけの十字架
作詩:尾中美千絵 作曲:木下忠司 編曲:青木望
歌 :ファウスト・チリアーノ

風が吹けば港に
船は帰りくるけど
若い愛をかわした
笑顔二度と見えない
あの人はあの人は
丘の白い十字架

 星の揺れる港を
 ふたり見てたあの日よ
 肩に受けた口づけ
 愛の形見消せない
 あの人はあの人は
 私だけの十字架

陽ざし揺れる港を
船ははなれて行くけど
愛の祈りかわした
声は二度と聞けない
あの人はあの人は
風と語る十字架


まあ、さすがに今の時代にこのテイストの刑事ドラマは作れないと思いますが(パロディならともかく。笑)、しかし、昨今の薄っぺらい国産ドラマはどうにかなりませんかねぇ……。