えー、「コイツはいきなり何を言い出したのか?」と思った方が多いと思いますが。
実は先日、福岡へ遊びに行った際にJR車中の暇つぶし(しつれい)用にと、村上春樹氏のホームページ上のやりとりをまとめた本、
- 村上 春樹, 安西 水丸, 村上 春樹
- 「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?
を購入していたのですが。
これ、シリーズ(?)3冊目で、しかも一番分厚いので適当に拾い読みしかしてなかったのですね。
で、昨夜、これをまたポツポツと読んでいたら最後に衝撃的な告知が。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」、「グレート・ギャッツビー」に続く村上春樹氏による翻訳(新訳)の第三弾が何と、レイモンド・チャンドラーの不朽の名作、
「ザ・ロング・グッドバイ/The Long Goodbye」
だというではありませんか。
しかも清水俊二訳と同じ早川書房から来春発売。(ま、早川が独占翻訳権持ってるからでしょうけど)
私なんぞは思わず「読まずに死ねるか!!」と内藤陳のようなことを叫んでしまうのですが、これは間違いなく単行本の初版を買ってしまうこと請け合いです。読書用と保存用の二冊。
しかも村上氏の訳とあれば、これまでハードボイルドになど見向きもしてくれなかった読者層が大勢振り向いてくれること間違いなし。(ここ、何か卑屈だな)
問題はあの「ハードボイルド界最大の苦行」と呼ばれる分厚さに(意訳と省略の多いと言われる清水訳でもとんでもない厚さ)読者が着いて来れるかどうかですが。まあ、カフカの上下合わせたよりは薄いけど。
とりあえず2007年の私のベストワンはこれで 決 定 です。(まだ出てないつーの)
(とは言いつつ、どうせならロス・マクドナルドのリュウ・アーチャー・シリーズを訳してくれれば良かったのに、と思う私ではありますが。とにかく春が楽しみです。ああ、明日の朝起きたら春になってないかなぁ……)