久々にPCを買い替えました(BTO PC選びとarkhiveレビュー) | kingmanの模型製作記Ⓐ

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このブログの更新にも使っていたHP製のPCが(グラボやファン、電源等のパーツは色々更新しているものの)もうかれこれ10年は使っていて、だいぶ挙動が怪しくなってきた&動作が遅いので買い替えることにしました。

久々のPC購入ということもあって色々調べたので、せっかくだから記録しておこうかと思います。

 

メーカーと製品選び

PCを買い替えるとなると選択肢としてはメーカー既製品、BTO、自作の3択ですが、それなりのコストで1台を長く使いたい(=スペックはある程度高く、注文時にカスタマイズでき拡張性もあり、きっちり組んであって安定稼働する構成)自分としては、やっぱBTOになっちゃいますね。
自作とも迷ったんですが、もうだいぶ自作していない事に加え、今回買い替えたPCのパーツ代金を計算すると28万円。BTO PCとしての代金が32万円だったので、その差額はわずか4万円。
4万円で面倒な配線も含めて綺麗に組んでくれて、動作確認もしてくれて相性悪くて動かないなどのトラブルも回避でき、さらにPC全体の保証もついてくるとなると、やっぱBTOを選んじゃいますよね~。

というわけで、まずはBTO PCを販売しているメーカーの各サイトで、ざっくり欲しいスペックのPCをリストアップしていきました。
対象のざっくりスペックとしては、長く使えるミドルハイクラスのゲーミングPCで予算30万円前後。

  • CPU:最新の第14世代 Core i7 14700シリーズ
  • グラボ:最新のGeForce RTX 4070シリーズ

これらを積んだデスクトップPCを対象に、絞り込んで行きました。

今回調べたメーカーはこちら。

※()内は各メーカーのBTO PCブランド名。
■外資系大手メーカー

■国内BTOメーカー


色々あって迷っちゃいますが、どのメーカーも特徴があり調べたり比較するのもまた楽しいものです。
HPとDELL、Lenovoは、価格は高くてパーツの選択肢が少ないけど安定稼働しそう(使っていたHPのPCも安定していたし)。あとHPは20~40%OFFセールを頻繁にやってるので、割引で買えればお得感あり。DELLもちょうど最大20%OFFセールをやってます。
ドスパラやマウス、パソコン工房は外資系メーカーよりは安くてカスタマイズもそれなりに出来、(ネットの評判では)組み立てもサポートもしっかりしてそう。
PCワンズ、サイコム、アーク、SEVEN等はほとんどのパーツをカスタマイズ出来、どのメーカーのどのパーツを使っているかも確認出来る。
パソコン工房とFRONTIERは同じようなスペックの中では価格が安い(一部のパーツがどのメーカーのパーツなのか分からないのでアレだけど)


これらのメーカーのPCで目ぼしいものをリストアップしたのが上の画像のExcel。

各種パーツ構成に加え、CPUやGPUのベンチマークスコアも出して大まかな性能もわかるようにしてみました。
ちなみに、CPUスコアはPassMarkのマルチコアスコア。グラボのスコアはTime Spyのスコア。合計スコアはCPUスコア+グラボスコア×2。

CPUとグラボは性能と消費電力、価格から、Core i7-14700K(F)とGeForce RTX 4070 SUPERの組み合わせがバランス良さそう。
寿命短くなるのがいやだからオーバークロックしないにしても、ベース消費電力が高いので水冷クーラーが欲しい。
拡張性と冷却性能からMicroATXではなくATXマザーが乗る大き目のケース。
OS入ったストレージを後から載せ替えるのは面倒だから2TBは欲しい。
メモリも8GBで2スロット潰れるのは勿体ないし、32GBは欲しい。今使ってるメモリはDDR3で流用できないし、せっかくなのでスピードが早いDDR5。

ということで、下記スペックにさらに絞り込んで比較しました。

  • CPU:Core i7-14700KF
  • グラボ:GeForce RTX 4070 SUPER
  • マザーボード:ATXサイズ、DDR5対応、WiFi対応
  • CPUクーラー:水冷(240以上)
  • メモリ:32GB
  • メインストレージ:SSD 2TB



こうなりました。
マザーボードがB760しか選べないのは若干気になるものの、アークのPCがコスパでは最高。
この表に乗ってないメーカーのPCでも同じ条件で調べましたが、アークの価格より安いものは見つけられませんでした。

 

パソコンショップアーク(ark)について

パソコンショップアーク(アークオンラインストア)は秋葉原にある老舗PCパーツショップで、今はマウス、パソコン工房と同じ株式会社MCJの参加です。
オリジナルBTOパソコンのブランド名は「arkhive」。
ネットの評判では、信頼性の高いパーツに絞った上でカスタマイズの自由度が高く、すべてのパーツのメーカーと型番を確認できる。PCやサポートは良い。価格設定が高めでコスパが悪い。納期が他メーカーより遅い。ホームページが見にくい。情報が多く玄人向け。というのが一般的な意見のようでした。
ですが、今回の自分のように条件によっては他のメーカーより安い事も全然あるようです。
ホームページも、検索条件を細かく指定でき、同一ページ内で各カスタマイズパーツの詳細が見れるし、合計の消費電力も表示されて使いやすかったです。
PCパーツショップなのでパーツ単体でいくらで売っているのかすぐ確認できるのも利点だし、パーツのアップグレード料金が他のBTOメーカーに比べて安い(ほぼパーツの価格差だけ?)のも良いと思いました。標準構成からカスタマイズするときに製品の価格差以外の何かが含まれて、やたら高くなるBTOメーカーが散見されたので。

また今回はオンラインストアの方で注文しましたが、秋葉原のお店に行けば購入者の目的に合わせたモデルとパーツ構成を見繕ってくれたりもするらしいです。


対象のモデルの見た目も好み(黒ベースでシンプルかつダサくない)でサイズもちょうど良く、ほぼ理想通りの構成に出来るのでアークさんのPCに決めました。

 

購入したPC(arkhive)について

構成は下記にしました。

保証期間は念のため3年間に(通常は本体価格の10%みたいですが、キャンペーンか何かで5%でした。)。
ケースに360mmサイズのラジエータが格納できるので、CPUクーラーも水冷360mmに。
マザーボードはB760チップセットの中からしか選べなかったのですが、その中でも性能とコスパの良いTUF GAMING B760-PLUS WIFIに。
電源はもう少し余裕を持たせたかったので850Wに。
延長保証やカスタマイズ込みで324,000円です。

取寄せパーツが含まれた為ショップから最初に伝えられた納期は18~28日だった(全パーツ在庫有りの場合は3~7日)のですが、取り寄せパーツがすぐ納入されたようで注文からわずか4日で発送の連絡が来ました。
予想外の早さに驚きましたよ。


そして翌日には人が入れるぐらいのデカい段ボールが届きました。


早速開けると緩衝材がぎっしり!
輸送中の破損が無いよう、二重梱包になってるんですね。
緩衝材が飛び散ったりくっついたりする発泡スチロールじゃないのも良いです。




逸る気持ちを抑えて緩衝材を取り除くと、グラボやマザーボードの空き箱が現れ、さらにその下にPCケースの箱が。
PCケースの中に組みあがったPCが入っていて、マザーボードの箱の中に保証書や納品書、動作検証報告書(10項目以上のテスト結果が記載されてます)等が入ってました。
マザーボードの空き箱も含め、各空き箱には使わなかったネジやケーブル類がちゃんと入っているのも良いですね。大手BTOメーカーだとPC本体しか届かなかったりするので。

 

ケチってグラボをメーカー指定無しにしたので、RTX4070SUPERのグラボの中で一番安いグラボで組まれるんだろうなと思っていましたが、リファレンスモデルの中でもちょっとだけ高いGAINWARDのGHOST(NED407S019K9)だったのも良かったです。

GAINWARD社は1984年に設立された台湾の老舗グラボメーカーで、初期不良率が1番低いメーカーだと言われていたりします。専用ソフトのExperToolでLEDのライティングを細かく制御(GPU温度に応じて任意の色に変えたり)できるのも良いところ。



箱から本体を出しました。
シックでカッコ良いですね。
価格的には安価な部類(1万円前後)ですが、つくりはしっかりしていてケーブル類の取り回しもしやすく、冷却性能も高そうで良い感じです。
フロント、サイド、トップには誇り除けのメッシュがついていて、取り外して掃除できます。
備え付けのファンは前面3つ、背面1つですが、最大11個のファンを搭載できます。


このケース(Antec AX90)は電源スイッチ含めてフロントパネルコネクタが上面に付いてます。
最初前面じゃないのはどうかなと思ったんですが、意外に使いやすいです。

強いて言えばここにもUSB Type-Cが欲しかったところ(背面には1つあります)。


左側のガラスパネル、右側のパネルは背面の手回しできるネジそれぞれ2つで固定されていて、簡単に外せます。
ガラスパネル側から見ると、配線を裏側に回す裏配線もばっちりで空きスペースが広くエアフローも良さそうです。
しかし最近のゲーミングPCはサイドパネルが透明で中身が見えるようになっているものがほとんどですが、これはこれで良いですね。
マザーボードのLEDが見えて正常か確認できるし、コネクタ抜けてたり干渉してたりしてもすぐ気付けるし、ホコリがたまってないかも分かるし。

ただ、グラボ用のステーが無いのが若干不安。
このサイズのグラボなら大丈夫だとは思いますが、ちょうどXでステー無しのグラボが自重で曲がっちゃてるツイートを見たので・・・

ということで、ケースと同じAntecのビデオカードホルダー(AT-GPUH-RTX4-BK)を追加しました。
同じメーカーなのでデザインや質感も合ってて良いです。


右側のパネルを外した状態。
流石、裏側の配線も綺麗ですね~。自分でやったらこんな綺麗にはできないな。


右下に前のPCで使っていたSATA SSDを取り付けました。
ここにSSDを取り付ける場合は、ケース付属のゴムパッキンをケース側に取り付け、SSDケース側には専用の棒ネジを取り付けてケースに差し込むだけなので簡単です。
マザーボード側へのSATAケーブルの接続もやりやすかったです。
ちなみに、左下にも3.5インチシャドウベイと3.5/2.5インチ共用シャドウベイが1つずつあります。




これまた最近のゲーミングPCらしく、電源を入れると光ります。
買う前は、何で無駄に光るの?変に光ってたら嫁にもキモいって言われそうだし。届いたら光らないように設定変えよう。
とか思ってたんですけど、意外に綺麗で満足度あって良かったです。その日の気分で色も変えられるし。
嫁も「未来!」って言って逆に食いついてました。
ごめんなさい。

こんな感じで色を変えたり、マザーボード側の制御でPC上で再生してる音楽のリズムに合わせて光らせたりも。
 

arkhiveのベンチマーク結果

簡単にベンチマークの結果も載せておきます。

CPU性能を測るベンチマークソフト「CINEBENCH R23」のスコアは、マルチコアが32,863pt、シングルコアが2,111ptでした。

web上に載っていたCore i7-14700KFのスコアが、マルチコア33,572pt、シングルコア2,228ptだったので若干低いですが、電源やファンは標準的な設定かつマザーボードやCPUクーラーもコスパ重視な構成ではなかなか良いスコアなんじゃないでしょうか。

 

ゲーミングPC向けのDirectX 12ベンチマーク「3DMARK Time Spy」のスコアは20,224pt。

これまた同じ構成(RTX 4070 SUPER、Core i7-14700KF)の平均スコア21,024ptよりちょっと低いですが、20,000は超えているので十分でしょう。

 

かなり重くGPU性能が要求されると言われるFF15のベンチマークのスコアは、4K高画質で8,553pt、FHD標準品質で23,186pt。

4K画質のゲームも快適にプレイできそうです。


とりあえず初期不良もなく無事に安定稼働していて、スペックが高いからか電力消費も少なく(ゲームや重い作業をしていなければ70~90Wぐらい)意外と静か(4Kでゲームすると流石に結構な勢いでファンが回るし、消費電力も300~400Wぐらいになりますが)で、何をするにも速くて快適なので今のところ大満足です!
これでサボってたブログ更新もしやすくなるかなー。
ではまた!