ピットロード 1/350 DD113 さざなみ #10 完成 | kingmanの模型製作記Ⓐ

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カーモデル・戦車模型を中心にバイク、艦船、飛行機、ガンプラ等々いろんなプラモデルの製作日記をゆっくり書いてます。


ピットロード 1/350 海上自衛隊 たかなみ型護衛艦 DD113 さざなみ(JB21)の製作記最終回です。
今回は完成写真と製作まとめ。

 


■完成写真

 


■キット情報

メーカー:ピットロード(トランペッター)
スケール:1/350
製品名 :海上自衛隊 護衛艦 DD-113 さざなみ海上自衛隊 護衛艦 DD-113 さざなみ
型番  :JB21
発売日 :2014/04/01
定価  :¥8,200
購入店 :駿河屋
購入日 :2019/04/15
購入価格:¥5,220

 


■使用ディティールアップパーツ

種別  :エッチングパーツ&レジンパーツ&金属パーツ
メーカー:上海ライオンロア
製品名 :たかなみ用ディテールアップパーツセット(ピットロード用)たかなみ用ディテールアップパーツセット(ピットロード用)
型番  :RS3514
購入店 :Joshin web
購入価格:¥8,553

種別  :金属パーツ
メーカー:アドラーズネスト(AdlersNest)
製品名 :日本海軍 小型艦艇用ボラート 4個入り
購入店 :ヨドバシ.com
購入価格:¥385

種別  :台座
メーカー:ウイングアンドレイルモデルズネット
製品名 :1/350中型モデル用10mm透明板及び台座金具セット(戦艦・空母・重巡)用
購入店 :ウイングアンドレイルモデルズネット
購入価格:¥5,390

 


■参考資料

種別  :書籍
出版社 :イカロス出版
製品名 :海上自衛隊「たかなみ」型/「むらさめ」型護衛艦海上自衛隊「たかなみ」型/「むらさめ」型護衛艦
ISBN  :9784802203012
発売日 :2017/03/15
購入店 :Honya Club.com PayPayモール店
購入価格:1,850

種別  :書籍
出版社 :イカロス出版
製品名 :海上自衛隊「たかなみ」型/「むらさめ」型護衛艦モデリングガイド海上自衛隊「たかなみ」型/「むらさめ」型護衛艦モデリングガイド
ISBN  :9784863205686
発売日 :2012/04/18
購入店 :amazon
購入価格:\2,280

 


■ディティールアップ、改造ポイント

  • ライオンロアの専用ディティールアップパーツで手すり、梯子、砲身等の各所をディティールアップ。
  • 船体に排水口の穴あけ(0.5mm、1.0mm)。
  • 甲板上のボラードを金属パーツ(鎌倉模型工房1/350 日本海軍 小型艦艇用ボラード)に置き換え。
  • キットの台座は使わず、ウイングアンドレイルモデルズネットのアクリル製台座「1/350中型モデル用10mm透明板及び台座金具セット(戦艦・空母・重巡)用」を使用。
  • マストの骨組みで省略されている部分を0.5mmプラ棒で追加。
  • マスト内部に配線や梯子を追加。
  • マスト上部後方にアンテナラック?を真鍮線で追加。
  • スプリンクラーを0.2mm真鍮線で上部構造物各所に再現。
  • キットのモールドだと省略されている計器盤等をプラ角棒やプラ板で追加。
  • 艦橋、格納庫上の省略されているアンテナを0.3mm真鍮線で追加。
  • 0.5mmプラ板でチャフ甲板、艦橋ウイングの装甲板を再現。
  • 艦橋、第一煙突にHFアンテナ用の支柱追加。
  • 煙突、格納庫外側のモンキーラッタルモールドを削り、アドラーズネストのエッチングフックSetに置き換え。
  • 煙突側面の「たかなみ」にしかない凸モールドを削り落とし。
  • ボートダビットの作業用通路をエッチングメッシュとエッチング手すりで再現。
  • ボートダビットの梁やワイヤーを追加。
  • 作業艇固定用カラーバンドを0.2mmプラペーパーで再現。
  • 作業艇固定用ロープ、旗信号用ロープを白く塗ったメタルリギング0.3号で再現。
  • 空中線をメタルリギング0.3号で再現。

 


■塗装レシピ

・下地
金属部分にMr.メタルプライマー改⇒全体にサーフェイサーEVOブラック

・船体塗装
喫水線、バウソナー、煙突突端:ガイアノーツ Ex-フラットブラック(Ex-06)
艦底:Mr.カラー 艦底色(C29)
船体、構造物等:Mr.カラー 灰色2704(N5)(C607)

・船体以外の塗装
アンテナ、CIWS等の白色箇所:ガイアノーツ Ex-フラットホワイト(Ex-05)、タミヤエナメル フラットホワイト(XF-2)
浮き輪、消化栓等の赤色箇所:タミヤエナメル フラットレッド(XF-7)

・クリアコート
ガイアノーツ Ex-フラットクリアープレミアム(Ex-10)

 


■注意点

  • 左右船体の張り合わせ箇所、船体と甲板の接着箇所、煙突先端の筒状の部分には目立つ合わせ目が出る。
  • 上部構造物は板状パーツの箱組みでダボも無いので、慎重にすり合わせをしながら接着しないと歪んだり隙間ができる。船体とも仮合わせしながら組んだ方が良い。特に格納庫はパーツが長いので隙間が出来やすい。
  • トラス構造のマストも歪みやすい。
  • 「たかなみ」を流用しているキットの為、さざなみとは違う箇所がある。煙突側面のモールドや艦橋天板等。
  • 格納庫側面のドーム型アンテナはインストには記載が無いが、パーツは入っている。
  • ライオンロアの「たかなみ」用ディティールアップパーツがそのまま使えるが、手すりのエッチングパーツは全ての箇所の分入っているわけではない。

 


■失敗点

  • 船体と格納庫の間に一部隙間が出来た。
  • マストが若干歪んだ。
  • スミ入れの拭き取りが雑。VLSのまわり等一部拭き取れなくなった。
  • 船首の国旗、船尾の自衛隊旗のデカールの余白を切り落とさずにそのまま使った為、余白が目立つ。
  • (貼り付け面にクリアを吹き忘れた為)船体中央部の喫水目盛のデカールがシルバリングした。
  • 後半色々雑になった。

 


■感想

キット自体は、細かいパーツが多かったり、上部構造物がダボ無しの板状パーツの箱組みになっているところが若干難しいですが、全体的に合いは良いので作りやすいです。
箱組みの部分もピッタリ合わせれば合わせ目も目立ちません(ほぼ見えなくなる)。
なので、追加工作せずインストの指示通りに作るのであればストレス無く作れると思います。
ただ、キットのままだとあっさりした仕上がりになる気はします。
手すり用のエッチングパーツも同梱されてはいますが、ペラペラの薄い汎用エッチングなのでこれを使うのは結構大変な作業になると思います。
ちょっと高いけどライオンロアの「たかなみ」用ディティールアップを使った方が、お手軽にディティールアップが出来ます。
このディティールアップパーツはエッチングも適度な厚みで精度も良く、砲身やアンテナの挽き物パーツの置き換えも簡単なので、チマチマ楽しく工作できます。

久々に細かいエッチング工作がしたい、ディティールアップをしっかりして密度が高い艦船模型が作りたい、と思って作り出したこのキットですが、そういう意味では満足しました。
書籍やネット上の写真を参考にして追加工作し、なるべく実艦に近くなるよう製作しました。
逆にその辺の工作で満足してしまい、塗装はベタ塗り、ウェザリングも面倒臭いのでやりませんでした。護衛艦って基本綺麗だし。

作り始めてから完成まで1年ぐらいかかった(途中で他のキット作ってるけど)ものの、日々日本の海を守ってくれている精悍でカッコイイ護衛艦が出来たと思います。
だいぶ堪能したので艦船模型はしばらくいいかな。
でも、次から書くのは今作ってるカーモデルの製作日記ですけど、その次はミリタリー系を作ろうと思います。

 


■日記

東京オリンピック、色々な意見はあると思いますが単純に競技自体は熱い、面白い試合ばかりで非常に楽しいです。
その中でも、卓球混合ダブルスの水谷・伊藤ペアは準々決勝のドイツペア戦は特に凄かった。
フルセットまでもつれ込み、7点差まで付けられたのにまさかの、怒涛の大逆転勝利。
絶対負けると思ってたもんなぁ。ラリーポイント制の競技での7点差って致命的だし。
結局金メダルを取ったけど、伊藤選手が泣いたのはこの試合が終わった後だけ。こっちまでもらい泣きですよ。

世間ではあまり注目されていなかったけど面白かったのが自転車のロードレース男子。
個人的には昔から馴染みのある場所ばかりを走るということやゴールが富士スピードウェイということもあって注目していたんですけど、レース自体も凄かったですね~。
このクソ熱い中、府中から富士山までの244キロを6時間かけて走るんですよ。
東京都を抜けたあとは、高低差があって曲がりくねっているので車やバイクで走るのも疲れる道志みちを延々走らないといけないし、富士山麓でも500mから1450mまで駆け上がり、最後にまた三国峠の急こう配。合計4000m登るんですよ。
何人も脱落してましたね。
途中で何度も発生する駆け引きも面白いし、有力選手だらけの先頭集団から最後の10キロで一か八かで抜け出した2人の中から1名が結局優勝しちゃう展開も熱かった。
そして2位争いは最後の300mまで8人がゆっくり並走し、そこから一気にラストスパート!
244キロ走ったのに結局同タイムでゴールw
ロードレースはモータースポーツに通じる面白さがありましたね~。

そして男女のスケートボードも良かったですね~。
みんな楽しそうにやってるし、恐怖心や大舞台の緊張もあるだろうにどんどん攻めていくし、失敗しても明るいし。
大会3日前の練習中に骨折した選手が「調子はパーフェクト!」とインタビューに答え、ギプスしながら試合に出て楽しそうに滑ってたり。普通の競技だったら悲壮感漂わせてるか、そもそも出てないですよね。
何より競技中から国籍関係なく選手同士が褒めあったり応援したり、慰めてあげたりする平和で自由な雰囲気が最高でした(モータースポーツもこういう雰囲気ありますね)。
また解説の瀬尻さんが良いんですよね~。そういう文化そのままの解説で。
「ヤベー!」「アツいっすねー!」「ハンパねぇ」「お後がヒュイゴー」を連発するEXITばりのパーリーピーポー解説で、オリンピック中継としてはチャラすぎる感じで嫌悪感を示す人が多そうな感じなんですけど、しばらく聞いてるとすぐ分かるんですよね。
喋り方以外はまともで適格、分かりやすい、何よりスケボー愛があふれている率直な人柄が。
どの国の選手に対しても平等に良い所を褒めるし、失敗しても技術的な要因を言うだけで攻めた姿勢を称える。
絶対後ろ向きな事は言わないし。
中継の最終的な締めの言葉が
「(メダルを取った日本の3人や日本選手だけではなく)全員にお疲れ様と言いたいです。」
っていうのも痺れた。
ご本人はまだ24歳なんですが、世界選手権を5連覇した後18歳の若さでで後進の指導をする為、引退。自由に滑りたいからオリンピックにも出ない。
っていうバックボーンも良い。
解説者にここまで注目したのは初めてだなぁ。

どの競技もそれぞれの面白さがあるので、色々観れるオリンピックは楽しいですね。半年ぐらいやって欲しいw
歳を取ったからか、若い子が頑張ってる姿を見てるだけで感動しちゃいます。


ではまた!