ピットロード 1/350 海上自衛隊 たかなみ型護衛艦 DD113 さざなみ(JB21)の製作記8回目です。
今回はデカール貼り、仕上げの艶消しクリアー吹き、スミ入れ、上部構造物の船体への取り付けまでの製作日記。
まだ完成写真は撮ってないですがウラカンの製作日記が終わったので、次のキットの記事を書く前に途中で放置してたさざなみの製作日記を終わらせとこうと思います。
ちょうどるーぱぱさんも復帰したことだし、カーモデラー呼ばわりされてるし。
キット自体は半年近く前に完成してるので、写真を見て思い出しながら書きますよ。
・デカール貼り
デカールはこんな感じ。
ヘリ甲板の着艦標識は新パターンになっています。
右下に写っているデカールはライオンロアの専用エッチングパーツ に唯一入っていた同じく新パターンの着艦標識。
参考資料にしていたイカロス出版の「むらさめ型/たかなみ型護衛艦モデリングガイド 」にも同じく新着艦標識のデカールが付録で入ってましたが、艦船モデラーは着艦標識に拘るんですね。
よく見るとキットとライオンロアの着艦標識では縦の破線のパターンが微妙に違うんですが、実艦の写真を見るとライオンロアの方が正確(横の点線と破線が揃わない方が正しい)なのでそっちを使う事にしました。
まずはシルバリング防止の為、デカールを貼る箇所に光沢クリア(ガイアノーツのEx-クリア )を吹いて、なるべく平滑にしておきます。
塗膜がつや消し塗料で細かい凹凸がある状態になっているので、そのままデカールを貼るとかなり危険。
特にヘリ甲板は表面のざらつきが大きかったのと、ここに貼るデカールは面積が大きくシルバリングしやすいので念入りに吹いてます。
デカーリングQuickトレイ やマークセッター、マークソフターを準備してデカール貼り開始。
最近はクレオスのマークソフターよりちょっと強い気がするタミヤのマークフィット(スーパーハード) がお気に入りです。
まずは位置決めもしやすく貼りやすい着艦標識から。
さざなみの場合、着艦拘束装置の軌道上には白線が引かれていないので、その部分は切り取っておきます。
本当は白線部分以外の透明フィルムは切り取った方がシルバリングしにくいとは思いますが、貼り付け面にクリアを吹いてあるし、切り取ると位置決めしにくくなったり線が歪みやすくなって逆に汚くなる可能性があるのでそのまま貼ります。
綺麗に貼れました。
マークフィットを使いまくって密着させました。
この時点では透明フィルムの光沢が目立ちますが、つや消しクリアで目立たなくなります。
格納庫内のラインは貼り付け位置注意。
適当に貼ると格納庫からはみ出します。
また、着艦標識と違いそれぞれのラインが透明フィルムで繋がっておらずよれやすいので、ラインが真っすぐ&綺麗に平行になるように注意。
一番貼るのが難しかったのは通路用のデカール。
デカールの作り上、縦のラインを貼ってから横のラインを上から被せる順番で貼ります。
細長いので真っすぐ貼るのと全てのラインが綺麗に繋がるようにする為の位置決めが難しい。
特に縦のラインを綺麗につなげるのが難しかったので、真ん中の3連装短魚雷発射管を避ける為に折れ曲がっている箇所のデカールを分割して、そこで位置を合わせて繋がるようにしました。
船首に艦番号を貼り付け。
艦番号が入ると締まりますね。
喫水目盛(ドラフトマーク)の貼り付け。
何も積んでいない状態で海に浮かせたときの水面の位置を基準として目盛りが記載してあり、そこから何cm沈み込んでいるかを計測することによって船の現在の積載量が簡単に分かるんですよね。
何故か船首の縦の目盛りだけメートル部分の数字が違うのが気になる・・・ただの間違いなのかな。
船体中央部分の喫水目盛は下地に艶ありクリアを吹くのを忘れていたので思いっきりシルバリングしました・・・
マークソフター使っても修正できなかったですね。
やっぱデカールを貼る箇所を平滑にしておくのは大事。
船尾に艦名と喫水目盛を貼り付け。
ここは下地にクリア吹いていたけど喫水目盛りがシルバリングしちゃいました。まあそういう事もあるよねー。
大きい船体の一部だし、小さい事は気にしないワカチコ精神でスルーしました。
最後にVLS垂直発射機の四隅にコーションマークの貼り付け。
「立入禁止 WARNING-STAND CLEAR OF LAUNCHER DECK AREA」と書いてあるはずなんですが、まったく読めませんね。
そもそもVLSを発射するような状況でこんなとこに入る乗員はいなそうだけど・・・
そいういう理由もあってか(?)、今のさざなみにはこのコーションマークは書かれていないっぽいです。
でも差し色が欲しかったので貼っちゃいました。
・仕上げの艶消しクリアー吹き
スミ入れをする前に全体に艶消しクリアを吹いて塗膜やデカールの保護と艶の統一をしておきます。
滑らかな塗膜でお馴染みのガイアノーツ Ex-フラットクリアー(Ex-10) を使用。
普通のつや消しクリアと違って塗膜がざらつかないので、スミ入れの拭き取りがしやすくなります。
デカールの部分の光沢や段差も目立たなくなりました。
中央部の喫水目盛のシルバリングは消えなかったです。残念。
・スミ入れ
クレオスのMr.ウェザリングカラー マルチブラック でスミ入れをします。
今回は綺麗めな護衛艦にするので控えめに。
決してウェザリングが面倒だからじゃないですよ?
本物の護衛艦も長期の派遣から戻った時ぐらいしか汚れてないですしね!
凹凸多いし細かくてスミ入れするのも拭き取るのも面倒でした。
面倒過ぎて拭き取るまでの時間が長くなってしまい、取れなくなっちゃった箇所もちらほら・・・
特にVLSが汚くなっちゃった・・・
・上部構造物取付
ついにバラバラだった上部構造物を船体に取り付けます。
船体との間に隙間が出来ないように注意。
3つのブロックのうち、一番隙間が出来そうだった後方のブロックから取り付けます。
まずは格納庫内壁パーツを接着。
接着位置のガイドが無いので位置決めは慎重に。
外側のパーツを仮付けしながらピッタリになる位置に接着します。
そして格納庫外側のパーツを接着。
接着剤がはみ出さないように注意。
チラ見えする格納庫が良い感じです。
ぱっと見隙間なく接着出来ているように見えるんですが・・・
右舷前方に隙間が出来ちゃいましたね~。
流し込み接着剤を流し込んで強引にくっ付けようとしたんですけどムリでした。残念。
まだつけなくても良かったんですが我慢できずにCIWSを取り付け。
回転できるように差し込んでいるだけです。
カッコイイ!
真ん中のブロックは元々ぴったりハマりそう&押さえつけやすい形状なので、次は艦橋ブロックを取り付け。
微妙に隙間出来たけど気にならない程度かな。
最後に真ん中のブロックを取り付け。
合体完了!
うーんカッコイイ!!
エッチングパーツ等をふんだんに盛り込んだ甲斐あってゴチャゴチャ感が良い感じ^^
あとは作業艇や救命ボート等の細かいパーツの取り付けや空中線を付ければ完成です。
ではまた!