基軸通貨転落なら核戦争で人類破滅 7 ~今まさにそうした道を進んでいる~ | きなこのブログ

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米は「世界中の国を滅ぼしてからしか滅びない」と看破したスペインのギタリスト
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202406060000/

天本英世という俳優がいた。

 

 

 

1926年に生まれ、2003年に死亡している。

 

日本軍が中国で全面戦争に突入した盧溝橋事件の時に11歳、日本が降伏した時には19歳ということになる。

 

1944年に旧制七高へ入学、48年には東大法学部へ進んだ。

 

「少年時代・青春時代を送ったのは、天皇を頂点に戴く日本国家が超国家主義的な狂気の思想に依ってアジア征服・世界征服へと突き進む破壊の道のちょうど真っ只中」(天本英世著『日本人への遺書』徳間書店、2000年)だ。

 


天本の友人で高名なギタリストでもあるマノロ・サンルーカルのアメリカ観が『日本人への遺書』の中で紹介されている。

 

 

「アメリカなんて国は、自分が滅びることになったら、その前に世界中の国を滅ぼしてからしか滅びないであろう・・・」と言っていたというのだが、アメリカを中心とする欧米の支配層は今まさにそうした道を進んでいる。

 

欧米の支配層が好んでいるらしいAIは恐怖を感じない。

アメリカでは

アントニー・ブリンケン国務長官、

マイク・ジョンソン米下院議長、

下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長、

ノルウェー人でNATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグなどは

アメリカ製兵器でロシア領の深奥部を攻撃するべきだと主張、

フランスのエマニュエル・マクロン大統領もロシアとの戦争に進もうという発言をしている。

 

 

 

 

フィンランドのアレクサンダー・シュトゥッブ大統領は「国際法の範囲内」であれば、西側諸国から提供された武器でウクライナ軍がロシア領土を攻撃することに問題はないと語っていた。

2004年11月から05年1月にかけての「オレンジ革命」以来、アメリカのネオコンを中心とする西側諸国はウクライナを舞台にしてロシアと戦っている。

 

その流れの中に2013年11月から14年2月にかけてのクーデターがあり、22年2月からのロシアによるウクライナに対する軍事攻撃がある。

 

 

アメリカの国防総省はロシアとの戦争を睨み、​2005年からウクライナ生物兵器の研究開発を進めてきた​。

 

 

こうしたアメリカの動きは1992年2月に作成された国防総省のDPG(国防計画指針)草案から始まる。

 

その当時の国防長官はネオコンのディック・チェイニー、次官はやはりネオコンのポール・ウォルフォウィッツで、DPG草案はウォルフォウィッツを中心に作成された。

 

そこでこの指針案は「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」とも呼ばれる。

ソ連が消滅したことでアメリカが「唯一の超大国」になったと考えたネオコンはドクトリンの中で「潜在的ライバル」を抑え込み、新たなライバルの出現を許さないという意思を明確にした。

 

その計画を実現するため、ドイツと日本をアメリカの戦争マシーンに組み込むともしているが、実際、日本は1995年にアメリカの戦争マシーンに組み込まれた。


 

 

ネオコンは1970年代、ジェラルド・フォード政権で台頭したが、金融資本と関係が深い。

 

その思想的な支柱とされているレオ・ストラウスは1899年にドイツの熱心なユダヤ教徒の家庭に生まれ、17歳の頃にウラジミル・ヤボチンスキーの「修正主義シオニズム」運動に加わっている。

 

 


ストラウスは1932年にロックフェラー財団の奨学金でフランスへ留学し、中世のユダヤ教徒やイスラム哲学について学ぶ。

 

その後、プラトンやアリストテレスの研究を始めた。(The Boston Globe, May 11, 2003)

こうして作られたストラウスの思想は、カルガリ大学のジャディア・ドゥルーリー教授に言わせると一種のエリート独裁主義であり、「ユダヤ系ナチ」だ。(Shadia B. Drury, “Leo Strauss and the American Right”, St. Martin’s Press, 1997)

 

 

アメリカのライバルだったというソ連だが、第2次世界大戦におけるドイツとの戦争で疲弊していた。

ドイツ軍がソ連への軍事侵攻を始めたのは1941年6月。「バルバロッサ作戦」だ。

 

西側には約90万人だけを残し、310万人を投入するという非常識なものだが、これはアドルフ・ヒトラーの命令で実行されたという。


 

それだけの軍事作戦を遂行するためには半年から1年くらいの準備期間が必要だろう。

 

ドイツ軍は1940年9月から41年5月までの間、イギリスを空爆している。

1941年7月にドイツ軍はレニングラードを包囲、9月にはモスクワまで80キロメートルの地点に到達。

 

ヒトラーはソ連軍が敗北したと確信、再び立ち上がることはないと10月3日にベルリンで語っている。

 

ウィンストン・チャーチル英首相の軍事首席補佐官だったヘイスティングス・イスメイは3週間以内にモスクワは陥落すると推測しながら傍観していた。(Susan Butler, “Roosevelt And Stalin,” Alfred A. Knopf, 2015)

しかし、ソ連軍の抵抗でこうした予想通りにことは進まず、ドイツ軍は1942年8月にスターリングラード市内へ突入。

 

ここでドイツ軍はソ連軍に敗北、1943年1月に降伏した。

 

この段階でドイツの敗北は決定的。

 

ここからアメリカやイギリスは慌てて動き始めた。

スターリングラードでドイツ軍が降伏した1943年1月、フランクリン・ルーズベルト米大統領、ウィンストン・チャーチル英首相、そしてフランスのシャルル・ド・ゴールはカサブランカで会談、善後策を協議した。

 

そして同年7月に英米軍は犯罪組織の協力を得てシチリア島へ上陸、翌年の6月にはハリウッド映画で有名になったノルマンディー上陸作戦(オーバーロード作戦)を実行する。

 

シチリア島上陸やノルマンディー上陸はドイツとの戦争において大きな意味はない。

その一方でナチスの幹部はアレン・ダレスたちと接触し始める。

 

「サンライズ作戦」だ。

 

その後アメリカの軍や情報機関はナチスの幹部や協力者を逃走させ、保護、そして雇用する。

 

「ラットライン」、「ブラッドストーン作戦」、「ペーパークリップ作戦」などである。

 

大戦の終盤からウォール街人脈がファシストの大物を救出、保護、逃走を助け、のちに雇い入れたのだ。

その時に助けられた東ヨーロッパのファシストもウォール街人脈は助け、後継者を育成した。

 

その中には2013年11月から14年2月にかけてウクライナでクーデターを実行したネオ・ナチも含まれている。

1940年2月にバーミンガム大学のオットー・フリッシュとルドルフ・パイエルスのアイデアに基づいてMAUD委員会なるものが設立され、この委員会のマーク・オリファントがアメリカへ派遣される。

 

 

オリファントがアーネスト・ローレンスと会ったのは1941年8月だ。

 

 

その結果、アメリカの学者も原子爆弾の可能性に興味を持つようになり、同10月にフランクリン・ルーズベルト大統領は原子爆弾の開発を許可、イギリスとの共同開発が始まった。

この「マンハッタン計画」を統括していたアメリカ陸軍のレスニー・グルーブス少将(当時)は1944年、同計画に参加していたポーランドの物理学者ジョセフ・ロートブラットに対し、その計画は最初からソ連との対決が意図されていると語ったという。

 

米英の核兵器は最初からソ連/ロシアがターゲットだった。(Daniel Ellsberg, “The Doomsday Machine,” Bloomsbury, 2017)

 

 


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