勝ち組・負け組 | きなこのブログ

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大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

日本を明るい未来へ…

「お前らは今のままでは間違いなく【負け組】だ」


「【負け組】は【勝ち組】が作ったルールに縛られ、一生搾取され続ける」


「それがイヤなら自分が【勝ち組】になり、ルールを作る側になることだ」


漫画「ドラゴン桜」より

一見、子供の夢をなくさせるような言葉だが、その場をただきれいな言葉でごまかそうとするよりも、ありのままの現実をまず教える教師のほうが、マシではないのか?と考えさせられる。

日本の教育界は、日教組に代表されるマルクス主義(社会主義)よりの公務員教師が牛耳った期間が長すぎたためか、世界の先進国で唯一「お金」に対する教育を実施していない。


教師自身が公務員で、世間が狭く、そんなことを子供に教えることができないからだ。

彼らには、泣きながらリストラに踏み切る経営者の痛みも、客に門前払いされるセールスマンの気持ちも、借金をして起業に踏み切る冒険者の勇気も理解できないだろう。

円周率を3.14から3にすることが【ゆとり教育】だとしたことに、まさに彼らの本質が表われている。

また、親も【お金】ということに対してできるだけ子供に現実を見せない親が多い。


それほど裕福でもない親に、特にその傾向が強い。


だから、「お金を誰かが稼いでくれて、そのお金で自分たちは育ってきた」というごく当たり前のことを、いい歳になるまで実感できない子供が増えている。


まるでお金が、どこかの地面から自然に湧き出ているかのような錯覚を持ったまま大人になってしまい「世の中、金じゃないでしょう」などとうそぶく。

まさに【1億総ボンボン時代】とでも言えばいいのだろうか。


近年、続々と出版される「ゆとり教育」や「日教組」批判の本 。

こんな台詞もあった


「受験は弱肉強食で不公平だらけの現代社会に、唯一残された平等なチャンスだ」


この台詞の【受験】は、別の言葉にも言い換えられるかもしれない

もう止められない【自由競争】の波


21世紀に入って以来、アメリカ主導のグローバル化の波はいよいよ本格化し、国境を越えた自由競争が世界を席巻しつつある。


自由競争の社会は、基本的には弱肉強食の社会である。

 

強いものはどんどん富み、弱者はどんどん貧しくなる。


これは決して、理想的システムではないけれど、だからといって自由競争を止めたら、より悪いことになる。

その昔、国が経済を管理して、平等な社会を実現する試みは20世紀を通じて世界的に行われた。


経済以外の「人間としての立派さ」のようなもの、具体的にはマルクス主義というものを規範とする社会主義・共産主義である。


全世界の労働者階級の希望であったこの【独善的】なシステムは、結局その【規範】に反する者を排除する独裁的で恐怖的な社会を生んだ。


自由競争を止めたら、統制する側の一部の人々(具体的には官僚や公務員)に権力が集中する。


それは人類のいつの時代、どこの地域の歴史を調べても必ずそうなっているし、今の日本の特殊法人や官僚の問題も同じ根だ。


ヒトラーはユダヤ人を500万人虐殺したと言われる。

 

しかし、スターリン独裁下のソ連では2500万人が、毛沢東の文革時代の中国では3000万人が殺されたと推定されている。


かつて【自由競争】にかわる社会システムを創ろうとした人々。

こうして、【自由競争を統制する】おおいなる実験は惨憺たる結果に終わった。


日本もこれからもっともっと自由競争社会になることは、もはや間違いない。


実に嫌な言葉だが、【勝ち組】【負け組】という呼びかたはすっかり定着してしまった。