岸田首相が竹中平蔵を「デジタル田園都市構想」委員に抜擢で批判殺到! どこが”新自由主義と決別”? またぞろパソナの食い物に
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総裁選で「小泉改革以降の新自由主義的政策を転換する」と大々的に掲げた岸田文雄首相だったが、それを真正面から裏切るような人事を発表し、ネット上で大きな怒りを買っている。
明日11日、初会合が開かれる「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーに、よりにもよって「小泉改革以降の新自由主義的政策」を政権の中枢で推進してきた竹中平蔵氏を抜擢したからだ。
衆院選でも新自由主義からの脱却や格差是正を訴えていたというのに、まさか、格差拡大の要因をつくり出した張本人である竹中氏を重用する──。
しかも、岸田首相は衆院選公示を控えた先月10月15日に「新しい資本主義実現会議」を設置したが、これは安倍政権がつくった「産業競争力会議」「未来投資会議」、菅政権が設置した「成長戦略会議」の流れを汲むもので、これらの会議では竹中氏がメンバーに選ばれてきた。
しかし、岸田首相は「新しい資本主義実現会議」のメンバーに竹中氏を加えなかったことから、ネット上では「竹中がついに切られたのか」と話題を集めていた。
ところがどっこい、衆院選が終わって岸田首相が設置を発表した「デジタル田園都市国家構想実現会議」では竹中氏がメンバーに選ばれたのだ。
もし、これが衆院選前に発表されていれば、大きな反感を買ったことは間違いなく、有権者に対する裏切りと言ってもいいだろう。
しかも、竹中氏がメンバー入りしたことで、岸田首相が掲げる「デジタル田園都市国家構想」が、またしても竹中氏が関係する企業の食い物になる可能性は高い。
「デジタル田園都市国家構想」は「デジタル実装を通じて地方と都市の差を縮め、地方活性化を推進する」ものだというが、一方、竹中氏が会長を務めるパソナグループは昨年、本部機能を担う社員約1200人を兵庫県の淡路島に異動させるなど「地方創生」に注力。
その背景には「人脈を使って淡路島を特区に指定させ、補助金や税優遇を手にする狙いがあるのでは」(「サンデー毎日」2020年10月4日号/毎日新聞出版)と囁かれてきたが、「デジタル田園都市国家構想」が地方創生に力を入れるパソナへの利益誘導の舞台になることは十分に考えられる。
実際、竹中氏には利益誘導の“前科”が数々ある。
たとえば、竹中氏がいまも有識者議員を務める「国家戦略特区諮問会議」では、国家戦略特区で神奈川県において実施を認めた家事支援外国人受入事業で事業者に選ばれた企業のなかにパソナがあった。
また、同じく国家戦略特区に選ばれた兵庫県養父市では企業による農地の所有を認めるなどの規制緩和がおこなわれたが、そこにも竹中氏が社外取締役を務めているオリックスが100%出資する子会社のオリックス農業が参入している。
さらに、竹中氏が会長を務めていた「未来投資会議」の分科会では、空港の民間運営事業にかんして各空港の財務状況を分析した国交省の非公表内部資料を竹中氏が開示させていたことを2020年に「週刊朝日」(朝日新聞出版)が報道。
関西国際空港の運営にはオリックスが携わっており、これは明確に分科会会長という立場を利用した利益相反行為だ。
森ゆうこが「利益相反」を追及、ネットでは「#竹中平蔵つまみ出せ」のハッシュタグも
昨年10月に放送された『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)では、この非公表内部資料を開示させていた問題について立憲民主党の森ゆうこ・参院議員が直接、竹中氏に「利益相反と言われるような立場のまま政府の重要な会議のメンバーになっているんですか?」とぶつけたが、その際、竹中氏は口角泡を飛ばして「森さん、森さん、私はそういうことで利益相反になるようなことを何かしましたか?」などとまくし立て、「国権の最高機関である国会議員が、民間議員の言論を封じるようなことは言わないでください!」と発言。
利益相反の証拠も存在するというのに血相を変えて「言論封殺だ!」と逆ギレするという、安倍晋三・元首相とも相通ずる幼稚さをあらわにしていた。
この醜態が映し出された動画がTwitter上で拡散されると、「#竹中平蔵つまみ出せ」というハッシュタグがトレンド入り。
さらに、10月13日に参院本会議でおこなわれた代表質問では、森議員が「新自由主義と決別すると言うなら竹中平蔵氏と決別することをお勧めします」と岸田首相に迫る一幕もあったのだが、結局、つまみ出すどころか、岸田首相は竹中氏を引き入れてしまった。
ようするに、岸田首相も竹中氏の利益相反を是認したというわけだ。
だが、竹中氏をめぐる問題は、こうした利益誘導にとどまらない。
竹中氏が岸田政権にも食い込んだことで、今後もさらにパソナが国の公共事業を受託していくことは間違いない。
実際、パソナはコロナ禍にあっても政府のコロナ対策事業を受託し、ボロ儲けしてきた。
たとえば、「持続化給付金」事業では、769億円で受託したサービスデザイン推進協議会が電通に749億円で再委託し、そこから電通は子会社5社に645億円で外注。
さらにそこから電通子会社がパソナやトランスコスモス、大日本印刷などにトータル417億円で外注していたのだが、パソナへの外注費は約170億円と際立って多かった。
また、パソナは大きな問題となったサービスデザイン推進協議会の設立時から電通やトランスコスモスなどとともにかかわっており、職員21人のうち5人がパソナからの出向者だった。
しかも、サービスデザイン推進協議会はそれまでトータルで14件の事業を経産省から委託され、再委託先が公開されている9件のうち7件は電通だったが、残り2件の再委託先はパソナだった。
また、昨年4月に当時の安倍首相が場当たり的に打ち出した一斉休校要請にともなう保護者への休業助成金も、パソナに厚労省が申請手続き業務を委託していた可能性が高い(詳しくは既報参照)。
コロナ対策でパソナの純利益は前期比約11倍! しかも421億円で受注した委託事業で重大ミス
さらに、菅政権がコロナ支援策として打ち出した、中小企業の業種・業態変換をおこなった中小企業などに補助金を付ける「事業再構築補助金」でも、今年3月、経産省中小企業庁は事務局業務をパソナに委託。
この「事業再構築補助金」事業では、要領では対象となっていない医療法人を誤って採択・通知していたことが問題になったばかりだが、この事業のパソナへの委託費は約421億円(3月25日時点)にものぼっている。
こうした巨額のコロナ対策事業を受託してきた結果、パソナグループが7月に発表した2021年5月期連結決算は純利益が前期比で約11倍となる67億円を記録。
2022年5月期の連結純利益も過去最高になりそうだとしている。
もちろん、こうしてコロナ対策の関連事業の委託先としてパソナに巨額の血税が流されたのは、政権中枢に食い込む竹中氏の存在が大きい。
実際、新型コロナワクチン「大規模接種センター」をめぐって予約システムに重大な欠陥が見つかった問題では、予約システムの運営会社と明記されていた「マーソ株式会社」の経営顧問を竹中氏が務めていた。
また、「パソナは経産省に攻勢をかけている」とされ、その戦略を推し進めてきたのが竹中氏だと指摘されてきたが、パソナが受託してきた「持続化給付金」事業も「事業再構築補助金」事業も経産省マターだ。
自分の立場を利用して政権に利益相反を疑われるような提言をたびたびおこない、さらには国の公共事業に食い込み暴利を貪ってきた竹中氏。
竹中氏は今年6月に自身のYouTubeチャンネルにアップした動画のなかで、既得権益者団体と族議員と官僚を「鉄の三角形」と呼び、「それによって一部の人たち、既得権の人たちは利益を受けるけれども、国民は高いコストを払わされたりとかですね、自由に物を買えなかったりという不便に陥るということです」「なんでこの既得権益を持っている人たちを攻撃しないんですか」などと主張していたが、小泉政権以降、一部の既得権益者に利益が集中し、国民が高いコストを払わされるシステムをつくってきたのは、ほかでもない竹中氏であり、そして最大の既得権益者こそが竹中氏だ。
そんな「小泉改革以降の新自由主義的政策」を象徴する人物を岸田首相が重用したことは、もはや笑うに笑えないブラックジョークとしか言いようがない。
そして、自民党政権であるかぎり、この国はこの男の食い物にされていくのである。
「中抜き企業で働く人にだって生活がある」みたいなリプがきていたが、中抜きで巨利を得ようなんて会社がことごとくそれを従業員に還元していると思います?
— 滝季山影一@『2021年の風刺画』通販中 (@ETakiyam) November 11, 2021
安倍元首相が「桜を見る会」における大量買収疑惑について説明せず、河井陣営に自民党本部が供給した1億5000万円の説明もなく、そして野党をデマ攻撃していたアカウント「Dappi」の発信元が自民党取引企業だった問題も説明がなく、今度は岸田首相が応援に入った議員の大量買収疑惑。腐り果てている。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) November 11, 2021
2021年11月6日 大阪・十三駅前
— MMT太郎🐾消費税は廃止🐶国会に緊張感を! (@MMT20191) November 8, 2021
大石あきこ衆議院議員
「皆さんもう一回この動画を見直してほしいんですよ。
山本太郎に噛み付いてる風でいて、
実はサラリーマンと零細事業者を殴りつけてる橋下徹。こういうことをずーっと続けられてる方なんですね。
お前のすり替え、分断手法はもう飽きた!」 pic.twitter.com/bRNjTqWwJA
大石あき子さん、これ国土交通委員会で取り上げてくれよ。「日本は安全な国やないんですか?無茶苦茶ですよ、国として行政指導してくれませんか?」と訴えてほしい。 https://t.co/aGeKXm1Pz8
— フリオ・クルス #小川淳也だけはダメだ (@juliocruz_noVAT) November 12, 2021
#狂ってないか日本のテレビ
— ケイ (@ESmdcre) November 6, 2021
まるで『箝口令』をしかれているかの如く、『Dappi』に関して報道したのは(私の調べた限りでは)TBSテレビ系列の『報道特集』だけのよう。他の民放各局は口をつぐみ、MHKは『受信料』で自民党の広告塔を努めている。政治がマスコミに介入すると国民の知る権利が奪われる。 https://t.co/jyKIoooUR7
国有林払い下げでぼろ儲けを企む竹中平蔵
“剽窃疑惑”“グリード(強欲)”の精神がいまも宿っている竹中平蔵
中曽根康弘が目論んだのは新自由主義の導入
中曽根康弘が目論んだのは新自由主義の導入 2
影の内閣〈竹中ーアトキンソン〉 2 ~成長戦略会議のトンデモメンバー~
コロナの陰で凶悪法案を繰り出す菅政権 3 ~中小企業を潰す銀行法改正~
日本国民の富を食い物にしまくっている竹中平蔵 3 ~日本医療の乗っ取り~
中抜き率は97%の電通・パソナオリンピック 3 ~ペテン師のロジック~
中抜き率は97%の電通・パソナオリンピック 2 ~竹中平蔵パソナグループ利益過去最高を記録 ~
【街宣】れいわ新選組衆議院議員 山本太郎 たがや亮 大石あきこ 新宿駅 2021.11.10
もしかしてと思い慌てて録画!
— dorami (@worldwidemycup) November 11, 2021
出ました #山本太郎
※左上は不愉快になるから見ないように😅#れいわ新選組#れいわが始まる pic.twitter.com/IDdwpZb7J9
山本太郎の「麻生太郎は万死に値する」は何の問題もない! 過去には当の麻生太郎も自民党議員も「万死に値する」発言 https://t.co/3KE8BsLB3N
— litera (@litera_web) November 11, 2021
万死に値するって、過去に麻生太郎が使っていたことを知った上で
— 湯浅誠 透視図法研究 (@yuassamakoto) November 11, 2021
麻生太郎に対して万死に値するって言った可能性が高いな。
やるな、山本太郎。