J1町田の藤尾選手がPK前にボールを濡らす件が話題になった。
同じ町田で今度はロングスロー時にボールを拭くタオルが対戦チームのコーチによって持ち去られるという事象が発生した。
2024年8月31日の町田vs浦和の試合(国立競技場)
この日は雨模様だったため町田は両方のタッチライン沿いにビニール袋に入れたタオルをたくさん置いていた。ロングスロー時に手がスリップしないようにボールや手を拭くためである。
浦和のベンチ近くでの町田のスローイン。
浦和のコーチがビニール袋ごとタオルを持ち去り、ボールを拭くのを邪魔した。町田の選手はそのタオルではなく数メートル先の別なタオルでボールを拭いてから投げたそうである。
浦和のコーチは4thから注意を受けたらしい。
以前藤尾選手がやったように、乾いているボールを濡らしてPKを蹴ることはGKに不利になりかねないため反スポーツ的行為とみなされかねない。(私はその意見を支持する)
では、「ボール表面の状態を変える」という意味では上記と同じと言えなくもない濡れているボールを拭くのは反スポーツ的行為にならないのか。
投げる側としてはボールがスリップしてファウルスローとならないようにタオルで拭くのだという主張が成り立つ。
ユニフォームで手やボールを拭いたりするのは当たり前のように行われる。ユニで拭くのはよくてタオルではだめというのでは一貫しない。
そして「ファウルスローを避けるために」という理由を認めず、ルールや運用でそれを禁止するのは少し気の毒。
もちろんボールやピッチなど「あるがまま」でプレーをするということが原則だと言いたいのもわかる。いかにも英国発祥のスポーツみたいな言い分だ。だが、濡れたボールを強制的に投げさせてファウルスローを誘発させることがゲームの面白さを損なわないかと思ってしまう。
タオルを相手チームベンチ前にも置くということは反則ではないが相手にはかなりストレスが溜まる話だ。
タオルを置く方もベンチの真ん前は避けるとか給水用ボトルに巻いて置いておくとか(これだと持ち去られにくいかも)、など相手チームを刺激しないようにするのはどうだろうか。
いや、そうやって相手をカッカさせるのも作戦のうちか!?
私の結論としては以下。
ボールの表面の状態を変える行為ということでは水かけもタオル拭きも同じように見えるが、濡れてスリッピーなボールを拭くことは両チームのパフォーマンス向上に資するので認める。
乾いたボールを濡らすのは両チームのパフォーマンスに資するとは言えない(片方に有利)ため認めたくない。注意の上ボール交換。繰り返したら警告、でしょうか。